こんにちは。プロ個別指導教室SS-1で社会を担当している馬屋原吉博です。
社会の最終回となる今回は、2020年に誰もが意識したニュースに関連する思考系問題を扱いたいと思います。
問題
西暦20XX年、人口1400万人のある国で“X”と呼ばれる感染症が流行した。この感染症には、感染した際、死に至る人がいる半面、症状が出ない人もいて、実態がつかみづらいという特徴がある。ただ、さまざまな統計により、現時点で1万人近い人がすでに感染しているのではないかと考えられている。
(1) この“X”に感染しているかどうかを確認する主な手法が「Y検査」である。この「Y検査」を、できるだけ多くの人が一刻も早く受けられるようにすべきだと主張する人も多かったが、それに反対する人も少なくなかった。下の2つの情報をもとに、「Y検査をこの国の全員に施すことに反対する意見」の根拠を2つ考え、1つずつ答えなさい。
(2)とはいえ、実際の感染状況を把握するために検査が有効なことは間違いない。検査の対象を拡大する場合に気を付けた方が良いと考えられることを、(1)で答えたことを踏まえて答えなさい。
●情報1
この国の病院には、Xに感染した人を受け入れられるベッドが合計4000ある。
●情報2:
Y検査は、感染の有無を100%正確に判断できるものではない。
国の全員にY検査を施した場合、実際に1万人が感染していると仮定すると、下記のような結果になると想定される。
感染している人 | 感染していない人 | 合計 | |
---|---|---|---|
検査で「感染している(陽性)」 と判断される人 |
7000人 | 1万3990人 | 2万990人 |
検査で「感染していない(陰性)」 と判断される人 |
3000人 | 1397万6010人 | 1397万9010人 | 合計 | 1万人 | 1399万人 | 1400万人 |
次ページから読める内容
- 検査結果の2つの指標「感度」と「特異度」
- 出されたグラフや数字の情報をどう読み取るか
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