中学受験は子どもの努力に加え、親の関わりも重要な親子二人三脚の取り組みです。4~6年生の親子向けに、時期ごとのToDoを中学受験カウンセラーの安浪京子さんに聞いていく本連載。今回は6年生の冬休みと直前期(関東では1月)にすることを教えてもらいました。

冬期講習を受ける場合、受けない場合

 もうすぐ冬休みです。学校が休みになると1日の始まりが遅くなることもあるかもしれません。学校があるときと同じように、朝型のペースを崩さないように気を付けましょう

 冬期講習を学習のペースメーカーとして活用する方法もあります。塾によって時間帯は異なりますが、6年生の場合はだいたい1日6時間ほどです。塾の勉強についていけている子や、志望校の過去問で順調に点が取れる子は、冬期講習でこれまでの総ざらいをするとよいでしょう。上位校を狙っている子は塾のペースに乗って、たくさん問題を解いてください。

 冬期講習を受けるよりも、家や個別指導でじっくりと勉強したほうが向いている子もいます。それは、まだ基礎が身に付いていない子です。というのも、冬期講習は演習問題が中心になり、基本の解説はほとんどないからです。中堅校や標準校狙いの子でまだ基本が頭に入っていない場合、個別指導や家庭教師の指導を受けているなら、その先生と一緒に勉強をするほうが効率的でしょう。

■6年生の冬休みにすること&注意点

・冬期講習を勉強のペースづくりに活用する
・基礎が身に付いていない子で個別指導を受けている場合は、冬期講習に行かずに基礎固めをする
・三が日も冬期講習がある日と同じくらいの勉強時間を確保する
・三が日に塾に行かない場合は過去問を解く

三が日は過去問を解くチャンス

 塾の「正月特訓」に参加する場合は、学習ペースを保つことができます。それがない場合は、ペースが崩れないように気を付けましょう。三が日の間も、冬期講習がある日と同じくらいの勉強時間を確保するとよいでしょう。

 では、三が日に何をするか。過去問を解くのがおすすめです。過去問は4科目解くだけで4時間近くかかり、それに解き直しをすると、半日以上かかってしまいます。平常授業や冬期講習のある日は、まとまった時間をなかなか取れないので、過去問対策は三が日を利用するといいですね。試験当日と同じ時間割でするのがよいでしょう。

画像はイメージです
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