リモートワークなどの新しい働き方が広がり、管理職としての業務の在り方や人材育成の方法も変わりつつある中、DUAL世代の管理職たちはどのように考え、奮闘しているのでしょうか。この連載では、毎日バタバタ、悩みながら一歩一歩進むDUAL世代の管理職のリアルな姿を紹介しつつ、新しいマネジメントの在り方を探っていきます。

前編に続き、人材系スタートアップの執行役員を務める松栄(まつばえ)友希さんのストーリーを紹介します。後編ではコロナ禍で管理職として心がけていることや、子育て中のママが管理職につくことの意義、さらに今後の目標についても伺いました。

(前) 保育園児2人の管理職ママ 「責任」恐れなくなった理由
(後) 社会を変えたい人こそ管理職を目指してほしい←今回はココ

Zoomによる「バーチャルオフィス」でメンバーと日々会話

 子育て世代に向けたWeb企業への転職サービス「withwork」を運営するXTalentで執行役員を務める松栄友希さん。コロナ禍でテレワーク継続中のため、4人のメンバー(部下)と直接顔を合わせる機会がほとんどない今、メンバーとは2週間に1回、オンラインで1on1ミーティングを行なっている。さらに、チームでのコミュニケーション向上のため、Zoomの活用にも一工夫しているという。

 「顧客との面談がない作業時間は、メンバー間でZoomをつなぎっぱなしにし、その間、音声もずっとONにしています。カメラまでオンにするとパソコンが重くなるので音声だけですが、こうすることで、チームのメンバーが私に気軽に相談できたり、メンバー同士の声がけがしやすくなったりすると思うんです。バーチャルオフィスのような感じですね」

 自らも、「子どもとケンカした」など家庭での出来事や仕事上の悩みなど、積極的に話題を振る。メンバーにも疑問や質問、不満など、どんなささいなことでも打ち明けてほしいという思いからだそう。

 「管理職は弱さを見せてはいけない、と考える人もいるかもしれませんが、そんなことはないと思います。管理職自らこんなことを悩んでいて、メンバーにこんなことを期待している、などと打ち明けることで、メンバーのモチベーションも上がるはず。等身大の自分を見せることは大事だと思っています」

 メンバーは4人とも女性。そのうち2人が子育て中だ。年齢も20代後半から40代と幅広い。30代半ばの松栄さんにとって、年上の部下もいるが「特に年齢については意識していない」という。

 「仕事をマネジメントするのが管理職の役割。だから、メンバーが年上でやりづらいということはありません。メンバーも同じように感じていると思います。私が年下であっても、仕事の進め方が適切であれば納得してくれるはずです

 テレワークでも部下と積極的にコミュニケーションを取り、チームづくりに力をいれる松栄さん。その背景には、前職での苦い経験があった。

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  • 子育てで培った「人を見る目」
  • 会社を動かすなら、上の立場のほうがやりやすい

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