出産・育休を経て時短勤務で働きながら、管理職のポジションに就く女性たちが増えています。ただでさえ忙しい日々、本人たちは管理職というキャリアをどのように考え、挑戦しているのでしょうか。

13人もの「時短管理職」が活躍するエン・ジャパン。実は2013年までは、出産した女性社員の復職率の低さに悩んでいました。事態を変えたのは、女性社員が提案した人事制度の改定。出産した社員が生き生きと活躍できる企業へ、どのように生まれかわったのか。当事者に振り返ってもらいます。

社員有志で女性活躍推進プロジェクトを立ち上げ

 エン・ジャパンの中途求人メディア事業部で働く田中麻衣さんは、9時30分から16時30分までの6時間勤務で、マネジャー(課長職)を務めている。子どもは5歳と1歳。同社の時短管理職の草分け的存在だ(前回「時短管理職 パンクしかけた経験がキャリアの転機に」)。

 「エン・ジャパンでは、結婚して子どもを産んで働き続けられるイメージがわかない」――。若手女性社員のこんな声が田中さんの耳に飛び込んできたのは、田中さん自身が出産する3年前の、2011年のことだった。

田中麻衣さん(40歳)。2002年入社。03年営業職チームリーダー(係長職)に。08年結婚。二度の産休・育休を経て時短勤務で企画部マネージャーを務める
田中麻衣さん(40歳)。2002年入社。03年営業職チームリーダー(係長職)に。08年結婚。二度の産休・育休を経て時短勤務で企画部マネージャーを務める

 創業数年目のエン・ジャパンに入社した田中さんは、ほかの女性社員有志と共に、女性の活躍を目指すプロジェクト「WOMenLABO」を立ち上げ、運営に関わっていた。

 「当時は、優秀でパフォーマンスの高い社員が、出産・育児というライフイベントで次々に辞めてしまうという現状がありました。これはあまりにもったいない、なんとかしたい、と考えて同僚に声をかけたのが、『WOMenLABO』立ち上げのきっかけです。女性社員が仕事と家事や育児を両立できる環境を整備して、女性が活躍する会社をつくることを目的に掲げたプロジェクトで、私は運営担当として関わってきました」(田中さん)

 女性社員を取り巻く課題を抽出するためにアンケートを採ったり、数少ないママ社員の本当の思いを丁寧に聞き取ったり。そんな中で見えてきたのが、時短勤務中の給与の低さだ

次ページから読める内容

  • 短時間でも成果を出せば報われる制度に
  • 女性社員がキャリアに対して意欲的に
  • 「制度を利用できる人材」を目指して、能力開発を前倒し
  • 配慮はするが、遠慮はしない

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