どれほど妻が笑顔にしているとしても、「まだまだ産後」

 緊急事態宣言発令とともに産声をあげた次女、ひぃちゃんが生まれてあっという間に7カ月がたった。首と腰がすわって片手抱っこができ(定期的にイナバウアーする)、寝返りとお座りもできるようになり、運動量が増えたおかげで夜ぐっすり寝てくれるようになった。「ビバ7カ月!」と心の中で小躍りしながら、子どもたちが寝静まったリビングでこの原稿を書いている。

生後7カ月、ハイハイに向けて毎日ずりずり後進中!
生後7カ月、ハイハイに向けて毎日ずりずり後進中!

 産後7カ月もたつと、育休から復帰するママも増えてくる。このくらいの時期に、「ようやく赤ちゃんがいる暮らしに慣れてきた」と感じるパパも多いはずだが、そんなパパたちに、よ~~~~く心得てほしいことがある。どれほど妻が笑顔にしているとしても、「まだまだ産後」ということだ。

 妻のおなかにはまだ正中線が残っているし、子どもが生後6カ月が過ぎる頃には歯が生えてくるので、授乳中、その歯でギリッと乳首をかまれて出血することもある(悲鳴をあげるほどイタイ)。歯がまだ生えていないとしても、おっぱいを吸いながら顔を右に左にと向けるときの痛いこと! 授乳中ほど芸人の乳首芸(洗濯バサミで引っぱるやつ)が笑えないときはない。

 そして、この頃からまとまって寝てくれるようになったと思いきや、始まるのは夜泣きである(オーマイガー)。子どもの夜泣きがひどければ寝不足が深刻になるし、離乳食が3回食になり、思うように食べてくれないと食事の時間が強いストレスになる。最強母乳免疫が切れて子どもが高熱を出し、不眠不休の世話を経験する時期でもある(まさに現在の私。鼻水が詰まって熟睡できないので、抱っこのまま座って眠る日々を更新中)。ようやく赤ちゃんがいる生活に慣れた、と思ったら悩みのステージが変わるのだ。成長ごとにその年齢における変化がある。

 本当の意味で子育てに慣れる日など来ないのかもしれない。慣れるとしたら、「慣れない現状に慣れる」ということなのだと思う

 だからパパは、生後半年が経ってすっかりママが板についてきた妻を前にしても、けっして「支えは必要ない」という解釈をしないでいただきたいと、強く伝えたい。

次女が生まれて以来、長女の寝かしつけの絵本はすっかりパパ担当に。「からすのパンやさん」シリーズを読み過ぎてパパは暗唱できるまでに
次女が生まれて以来、長女の寝かしつけの絵本はすっかりパパ担当に。「からすのパンやさん」シリーズを読み過ぎてパパは暗唱できるまでに