悩んでなさそうなママでも、内面はしんどい

 そして、生後半年を過ぎると、もともと個人差のある赤ちゃんの発達の違いが目に見える形になって現れる。歯の数、寝返り、お座り、発語、ハイハイ、離乳食の進み具合と、そりゃもう顕著に。違いがあることが当たり前で、遅れすぎなければいい話なのだけれど、とくに一人目は少しの遅れがめちゃくちゃ気になってしまう。

 でも、ママ友もまだいるかいないかの時期なので、相談できる人に困ってしまう時期でもあり。子育てで難しいのは、同じ悩みを経験した人でないと、なかなか理解者になってあげられないこと。この時期は「分かる~!」と言ってくれる人がいるだけで救われる。逆に言うと、相談者がいないと追い詰められやすい時期であると個人的に思います。

 孤独を感じやすく、そこに夜泣きだ離乳食拒否だと悩みが重なると一気に追い込まれてしまうため、パパにはぜひ、ママの悩みにしっかり寄り添ってあげてほしい。見過ごさないでほしいし、仮に悩んでいなさそうに見えても「大丈夫?」「なかなか睡眠がとれないよね」など、「ママを気にかけているよ」「俺も一緒に考えるよ」アピールを、ここぞとばかりにしてほしい

 多くの男の人はおっぱいと母性を全能であると過信し、無条件に「ママは子どもについては俺より詳しいでしょ」というスタンスに立ちがちだけれど、逆に、「男なら(免許を持っていなくても)運転も車の知識も完璧でしょ」と女の人に思われたら引くんじゃなかろうか。同じことである。先日もデパートのプレイスペースでギャン泣きの赤ちゃんにえび反りされながら「おっぱいじゃないの?」とうろたえるパパに、「はぁ? さっきあげたから!」とママが怒りの鉄ついを下していましたが、おっぱいと母性の過信はときに地雷を踏みますヨ