夫が3カ月の育休取得へ

 母の乏しい遊びの引き出しと比べて、切り絵やリトミック、花の観察など、シッターさんの持つ、それはそれは豊かな遊びの引き出しに徐々に心を奪われていったゆっちゃん。今ではシッターさんと二人で遊ぶことを楽しみにしており、「次はいつ来るの?」「明日来るの? やったー!」と喜ぶようになり、出先では「先生にお土産を買う」と言うまで大好きな存在になった。

 ワンオペ二人育児に備えた予期せぬ「慣らしシッター」である。

 認証保育園の保育料に加えて月に2万円以上の上乗せで、お財布は大出血状態だけれど、自分のコンディションが不確かな状況で0歳児と3歳児を毎週末一人で世話することへの不安はだいぶ和らいだ。産後スタートする幼稚園生活も、ゆっちゃんのときに経験した会陰切開再びになれば、送迎すら難しく、お弁当を作るだけでいっぱいいっぱいだと思ったし、土日の外出も満足にできないであろう。

 ただでさえ生活の劇的な変化による精神面での負担が大きいゆっちゃんに、二重三重の我慢を強いてしまう。その点は夫と相談し、夫は、職場ではファーストペンギンとなる3カ月の育休を取ってくれた(涙!)。これが一番の精神安定剤となったことは言うまでもない。

 なんだかこの連載では「預ける」ことばかりを考えているように思えるけども(笑)。⼀緒に居てあげたいという親心と、自分の体力面での限界や仕事との兼ね合いなど、現実は別物と思う。すべてに耐えて私が一緒に過ごすことは不可能ではないけれど、睡眠不足の限界を超えたり、仕事にしわ寄せが行ったりした場合に、子どもたちと心穏やかに過ごせる自信がない。こんなに愛していても「うるさい!静かにしてよ!」と私がわめき散らしたり、最悪手を挙げてしまったりしたらどうしようと、わが身を本気で恐れているのである。