10代・20代で両親が末期がんになった経験から予防医療に興味を持ち、アメリカで栄養学を学んだ細川モモさん。以来女性の健康についての啓発活動や、母子の健康増進プロジェクトに数多く関わるなか、2016年に女の子を出産しました。この連載では、ロールモデルのいない共働き時代に、いかに夫婦で協力し、時に葛藤を交えながら新時代の子育てに取り組んでいくのか、細川さん夫婦の日々の姿や率直な思いについてつづってもらいます。

幼稚園に転園決めた理由とは?

 なんということか。差し迫った出産に向けて仕事を早めに終わらせておこうと必死になっていたら、ゆっちゃんの幼稚園入園準備をすっかり忘れてた(汗)。どちらかというと、涙を誘う保育園の卒園制作のほうに気持ちがいっぱいいっぱいな今日この頃。思い起こせば3年前、待機児童が確定してお先真っ暗になっていた私たち親子を、繰り越し入園で唯一受け入れてくれたのが今の保育園だった。小学校入学まで通えるということに大いに安堵し、5年間お世話になるつもりでいたし、幼稚園入園だなんて可能性の「か」の字もよぎらなかった。だって、働くママですもの。お昼すぎのお迎えも長い夏休みも現実的じゃない、と、どこ吹く風だった。

 と、思っていたのが。なぜ今、幼稚園の入園準備を進めているのかといいますと……!

 まずは、私の「働くママ=保育園じゃなきゃダメ」の思い込みが古かった。今やママの就業率7割超というご時世。ママ層の変化にともなって幼稚園も変化している。ゆっちゃんが通う予定の幼稚園は、延長保育あり/夏休み&春休みの預かり保育あり/親参加型のイベントは土曜中心で、振り替え休日(ほぼ)なし/保護者の係は年1回だけど、乳幼児のいる家庭は対象外(ここ重要!)という、DUAL家庭的に拍手喝采な幼稚園だ。

 「でも、幼稚園ってほとんどの子が早帰りなんじゃ……」と思っていたらさすが東京。延長保育利用者が3分の2というではありませんか。

 校庭かのごとく広い園庭に遊び心を刺激する遊具の数々。そこを悠然と闊歩(かっぽ)するニワトリやウサギにゆっちゃんが心を奪われ、本人が楽しくて「また行きたい」といったことも背中を押された理由の一つ。

 とはいえ、周囲に幼稚園入園を報告するたび、目を丸くして聞かれる「どうして……?」という疑問に対して、まずお答えせねばなるまい。あれは残暑も終わろうかという昨年の10月頃。園長先生がお迎えのときにおずおずとやってきて、「ゆっちゃんママ、来年の話ですが、幼稚園入園はお考えですか?」と唐突に聞いてきた。

 予想だにしないフレーズが飛び出したことに、片手に大根のはみ出た買い物袋、もう片手にお着替えバックをもったまま固まる私。え?今なんて?YOUCHIEN?考えるって、何を? まさしく鳩が豆鉄砲を食ったような顔で立ちすくむ。

 そんな私を見てすべてを察したであろう園長先生は静かに口を開き、「実はですね……。大変申し上げにくいのですが、ゆっちゃんのクラスは、来春ゆっちゃんを除いて全員幼稚園への転園希望を出されています」と爆弾発言をかましたのです。これにはもう、心底びっくり。

ゆっちゃん3歳にして映画デビュー!お友達と「おかあさんといっしょ」の映画をノリノリで鑑賞
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  • 「幼保無償化の乱」が起きた可能性大
  • 1人と2人・3人では予算感がぜんぜん違う
  • でももうやるしかないのだ

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