部が成長できる世界観と仕組み作りを心がけている
――マネジメントで心掛けていることはありますか?
山本 管理職になると決裁権がもらえるので、やれることが増えます。これは楽しいですね。ただし、その分、部員のキャリアプランを背負っている。部が停滞しないよう、会社や世の中の流れに合せて成長していけるような世界観と仕組み作りを心掛けています。
業務上では、たとえばマーケティング施策の提案をされたとき、キャラクターやユーザーのことを一番理解しているのは担当者なので、内容は任せます。管理職としては、3つのことを気を付けてみるようにしています。
一つは、ユーザーのことを正しく理解して施策の目的を設定しているか。二つめは、目的を叶えるための施策になっているか。目的を設定しているのに、いろいろな人にダメだしをされて、目的と全然関係ない企画になっていた、ということがよくあります(笑)。なによりも最後は、熱量。本気で自分がやりたいと思っているかどうかを聞くようにしています。
世界中のみんなにワクワクを届けたい
――今後のキャリアについてどう考えていますか。
山本 私、バンダイナムコエンターテインメントが大好きなんです。バンダイナムコエンターテインメントといったら、世界中のみんながワクワク待ってくれるような会社にしたい。その目標に近づくために、自分に何ができるのか、行動してきました。
2015年に社名を「バンダイナムコエンターテインメント」に変更する際、新しく企業理念を社員が中心になって策定することになり、そのプロジェクトのボードメンバーだったんです。そこで、「アソビきれない毎日を。」という企業理念が誕生しました。
ゲームだけではなく、アソビきれない毎日を世界中の人々に私たちは提供する使命がある、と思っています。ゲーム会社というイメージを払しょくし、エンターテインメントの会社として、世界中にワクワクを届けたいと思っています。
そのためには、ひらめき、アイデアが大切なので、社内外や国内外の面白い人たちとたくさん話して、自分の引き出しを増やすようにしています。取引先が面白い人を連れてきてくれることもあるし、海外出張で各拠点の現地メンバーと話をしたり、同級生と話をしたり。積極的に機会を設けるようにしています。
自分のスキルを活かして、エンタメ業界で何をしたいのか
――これからゲーム業界を目指す女性へのアドバイスをお願いします。
山本 ゲーム業界に入りたい、という気持ちだけではなく、そこで何をしたいのか。エンタメの業界で自分が何をしたいのかが大事だと思います。
とくに、業務が高度化し、専門性が高まっています。日本から世界を攻める会社も増えているので、マーケティングであれば現地のことを理解している能力や、クリエイティブであれば、日本だけでなく世界で受け入れられるものを作る能力など、業務が多様化しています。自分のスキルならこう活かせる、というアピールができるといいですね。
取材・文/平野由紀子 写真/清水真帆呂
9月14日(土)、15日(日)に開催される「東京ゲームショウ2019」には、バンダイナムコエンターテインメントも出展。見どころを山本さんに教えてもらいました。
「ゲームショウでは、お客さまとつながる場にするべく、イベント会期に合わせてファンミーティングを実施します(参加募集は終了)。日中はステージを観覧、夜はファンミーティングで交流と、ファンの方に楽しんでいただける1日を演出します」
「9月14日は『鉄拳プロチャンピオンシップ 日本代表決定戦』、15日は『機動戦士ガンダム バトルオペレーション2』のエキシビション大会と『釣りスピリッツ Nintendo Switch バージョン』のキッズ向け大会を実施します。ゲームプレーのみならず、観戦し応援するeスポーツならではの楽しさや面白さをお届けします」
「そのほか、『CODE VEIN(コードヴェイン)』『SDガンダム ジージェネレーション クロスレイズ』『ドラゴンボールZ KAKAROT(カカロット)』『ONE PIECE 海賊無双4』『SWORD ART ONLINE Alicization Lycoris』など、家庭用ゲームやスマホ向けゲームアプリの試遊もあります。ぜひ遊びにいらしてください」
■東京ゲームショウ2019 バンダイナムコエンターテインメント公式サイト
名称:東京ゲームショウ2019
会場:幕張メッセ
主催:一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)
共催:日経BP
一般公開日:9月14日(土)~15日(日) 10:00~17:00
料金:一般(中学生以上) 前売1,500円 / 当日2,000円(税込)。小学生以下 入場無料。ファミリーゲームパークは入場無料。※ただしファミリーゲームパークへのご入場は中学生以下の子供とその同伴保護者に限ります。
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