ドラマ化もされた漫画『コウノドリ』の主人公のモデル、荻田和秀さんが妊娠・出産について知っておきたい10のことを教えてくれる連載スタートです。1つ目は、近年、「特殊なこと」になっている妊娠・出産について。子どもを育むことの本質とは?

「子どもを育む」ことは「受精した段階」から始まる

 初めまして。りんくう総合医療センター(大阪府泉佐野市)で周産期センター産科医療センター長兼産婦人科部長を務める荻田和秀です。この連載では日経DUALの読者である共働き家庭のご夫婦に、妊娠や出産について知っておいてほしいことをお話ししていきます。

 大前提として、僕のクライアントは赤ちゃんだということを、お伝えしておきたいと思います。

 夫婦でしっかり協力して育児に臨むご家庭が増えましたが、残念ながら協力体制が築けていないご家庭もあります。でもそれ自体は、僕が介入する問題ではないと考えています。僕ら産婦人科医の仕事は、おなかの中の赤ちゃんがきちんと育って、元気に生まれて、親御さんが育児のスタートを切れるようにすること。ですからたとえ夫婦仲に亀裂が入っていたとしても、赤ちゃんに迷惑が掛からなければ、僕は何も言いません。

 ただし、赤ちゃんに迷惑が掛かることがあれば、遠慮なく言うことにしています。

 ではどんなことが赤ちゃんにとって迷惑なことになるのか。

 まず、理解していただきたいのが、子どもを育むことそのものは、受精した段階から始まっている、ということなのです。

りんくう総合医療センター周産期センター産科医療センター長兼産婦人科部長の荻田和秀さん
りんくう総合医療センター周産期センター産科医療センター長兼産婦人科部長の荻田和秀さん

次ページから読める内容

  • 食事や睡眠と同じ、生理的な活動の一つ
  • 市場化する妊娠・出産・育児に流されない
  • 自分たちなりの戦略を立てて妊娠・出産に臨む

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