新型コロナが日本のパパたちの生き方を変えつつある。もともと仕事と家庭を両立していたパパたちの中には、人生をより充実させるべく大きな決断をした人もいる。仕事一筋だったパパたちの中には、コロナをきっかけに自分の人生を見つめ直し、家庭に目を向け始めた人も。連載では、そんなパパたちを紹介する。

まずは、父親支援事業を手掛けるファザーリング・ジャパンの安藤哲也さんに、コロナが日本のパパたち、そして企業、社会にもたらしたものを前後編2回にわたり聞いた。

日経DUAL編集部(以下、――) 安藤さんは新型コロナが日本のパパを変えるきっかけになる、としています。どういう意味でしょうか。

安藤さん(以下、安藤) 新型コロナによる今の状況は、パパたちに2つの資源をもたらしました。体力と時間です。このことが、多くのパパたちの生き方を変えていますし、変えていくと思います。

 この2つの資源が増えた直接の理由は、在宅勤務の拡大です。多くの企業は緊急事態宣言が出されてから、社員の勤務形態をオフィス勤務から在宅勤務に切り替えました。

 通勤がなくなれば、混み合った電車でのストレスもなくなります。出社がなくなれば、社内での気配りなどに使うエネルギーを節約できます。その日に着る服を選ぶにも、それなりのエネルギーが必要ですよね。多くのパパたちが、これまでオフィス勤務をするために使わざるを得なかった「体力と時間」を温存できる状況になったというのが、ポジティブな側面ではないでしょうか。

 これまで、何人ものパパが「もっと家庭に目を向けよう」と思っても「時間がない」と言って悩む姿を見てきました。パパたちにとってはこれまでの生き方を変える「きっかけ」なのです。

―― 体力と時間が余ることは、パパたちにどのような影響を与えていますか?

安藤 コロナ前から「仕事+家庭=人生」という考え方をしてきたパパと、「仕事=人生」という考え方のパパたちとで区別する必要があります。前者のパパたちの動きは速いです。例えば、「これを機に子どものために自然の多い場所に移住しよう」「家族と過ごす時間を増やそう」などとすでに考えたり動いたりしています。

 一方、後者のパパたちは、在宅勤務になっても、すぐに考え方を変えるのは難しいでしょう。大多数のパパたちが体力と時間を持て余している状況です。新しいことを始める機会なのに、これはパパたちにとってもったいないのではないでしょうか。これからの時代は「所得のダブルエンジンを持つ世帯が強い」とか「人生100年時代に必要な無形財産をいま貯めておく」いう考え方を持つ良いチャンス。「幸せの物差し」を見つめ直すいい機会でもあります。

―― 「ダブルエンジン世帯」とはどういうことでしょうか。

「笑っている父親を増やしたい」と安藤哲也さん
「笑っている父親を増やしたい」と安藤哲也さん

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  • 不確かな時代だからこそ、パパは家庭に目を向けるべき
  • 自分の「幸せの物差し」はどうなっている?

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