仕事と子育ての両立には大変さが伴うもの。そこで本シリーズでは、さまざまな立場のワーキングペアレンツにご登場いただき、両立の工夫や体験を聞いていきます。今回は、フルタイム勤務の妻との共働き歴が10年になるアクセンチュアの管理職ワーキングファーザー(ワーパパ)が登場。育休中の過ごし方や妻との連携、仕事の工夫などをぜひ参考にして下さい。

マネジャー職をこなしながら2人の育児に奮闘

 「仕事と育児との両立ではコントロールできないこともありますが、日々奮闘しています。妻と支えあいながら育児に向き合い、妻が泊まりがけの出張があれば長女にも助けてもらいながら育児・家事をし、子どもが病気になれば仕事を調整して交代で看病しています

 こう話すのは外資系総合コンサルティング企業であるアクセンチュアでビジネスコンサルティング本部のマネジャーとして働く金森由男さん。9歳と4歳の娘たちを共働きの妻と育てています。

金森由男さん。2011年にアクセンチュアに新卒で入社以来10年間、主に通信業界で業務改革・デジタル化の支援に従事
金森由男さん。2011年にアクセンチュアに新卒で入社以来10年間、主に通信業界で業務改革・デジタル化の支援に従事

 アクセンチュアはいわゆる「体育会系」の社風で知られてきた会社です。家事・育児への男女共同参画が当たり前の時代とはいえ、金森さんのような方が在籍しているのを意外に思う人もいるのではないでしょうか。

 しかし金森さんは「育児も仕事も本来の大変さはあるものの、社風が原因で両立しづらいと感じたことはないです」と話し、自社での両立のしやすさについて次のように推測します。

 「アクセンチュアにはもともとチームが一丸となってプロジェクトのゴールを目指すカルチャーがあります。2015年に当社でスタートした働き方改革『Project PRIDE』にもともとのカルチャーが融合したことで、ワーキングペアレンツを始め、誰もが働きやすい環境が生まれているのではないかと感じています」

 両立に悩むワーパパからの相談が舞い込むこともあるという金森さん。そのワーパパライフや両立の工夫とはどのようなものなのでしょうか。次ページから聞いていきましょう。