コロナ禍で働き方に変化。会議時間を見直し、打ち合わせを省略することも

 アクセンチュアは2015年の働き方改革の導入以来テレワークの適用範囲も広がったため、コロナ禍の対応もスムーズだったといいます。ただし、金森さんの場合は本格的にテレワークとなった際に、難しいこともあったようです。「会議時間の設定はかなりシビアになりました。以前は職場で夕方からスタートする会議もあったのですが、在宅勤務だとその時間は子どもが帰宅しています。部屋に子どもが乱入してくることもあり、落ち着いて話し合いをするのは難しいときもあります。そのため、今は重要なミーティングは早めの時間に収めています

 仕事の仕方も変えました。「不要不急の打ち合わせは省略しています。代わりにメールやチャットを頻繁にやり取りして、進捗を確認するようになりました」

 夕方以降に緊急の電話が入り、仕事部屋にこもらざるを得ないこともあります。「1時間ほどして部屋から出てくると、子どもたちのお風呂も歯みがきも終わっているんです。子どもたちには『今ごろ出てきた』といじられるし、妻には無言でこっちをじっと見られるし、というのがつらいですね……」と苦笑いする金森さん。マネジャーという責任ある立場上、仕方ないことではありますが、素直に「ごめんね」と謝るように心掛けているそうです。

両立のしやすさは、成果を出しやすい働き方ができるからこそ

 長女の子育てをスタートした頃は、周囲に子育てと仕事を両立しながら働くパパがまだあまりいない状況だった金森さん。しかし、周囲からネガティブな反応をされたり、両立しにくいと思ったりしたことはないと言います。「育休を取ったり、お迎えで早く帰ったり、子どもの病気で休んでも不利に扱われることはないと感じています。それは他のワーパパを見ていても同じです」

 それには、アクセンチュアの社風や働く環境が影響しているのではと金森さんは説明します。「私の所属しているコンサルティング部門はプロジェクトベースのチームで動いています。基本的には個人がそれぞれ成果を出すことで、ゴールに向かっていくという働き方です。それと同時に、チームとして成し遂げるべきことを全員で共有しています。そのため、誰かに何かあったときも業務が止まらないようにパフォーマンスを出すにはどうしたらよいかを一人ひとりが考えて動くことができるのです」

 また、アクセンチュアには「Think straight, talk straight /とことん考え抜き、立場にかかわらず自分の考えを率直に発言することが歓迎される」という社風が根っこにあり、それが風通しの良さや、コミュニケーションの素地になっているとも金森さんは言います。

 「評価にしても、働く時間ではなく所属や役職に求められる期待値が明確で、期待値に沿った成果や成長の余地があるかを見てもらえます。だからこそ時間に制約のあるワーキングペアレンツをはじめ、誰もが能力を発揮でき、継続した成長ができて、働きがいを得られる環境なのではないかと感じています」。金森さんが感じている職場への魅力は、アクセンチュアのグローバルの経営戦略「インクルージョン&ダイバーシティ」とも重なります。

 チームとしてゴールに向かうと共に、個人の働き方が尊重されるアクセンチュアで、金森さんは今後どのように活躍していきたいと考えているのでしょうか。

 「私は実は飽きっぽくて、同じような仕事が続くよりも、変化があることにやりがいを感じます。アクセンチュアはまさに変化を提供してくれる会社で、いろいろなプロジェクトを体験できています。新しいチャレンジには苦労を伴いますし、育児との両立がピンチになることもあります。しかし、ここでは声を上げれば助け合えるという安心感があります。子どもたちと共に、私も成長していきたいと思っています

■アクセンチュアのインクルージョン&ダイバーシティについて

取材・文/福本千秋 写真提供/金森さん

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