プレワーキングペアレンツから「育休を取ることへの不安」を質問

 第2部はパネルディスカッション。「プレワーキングペアレンツ(WP)の不安・疑問に答えます! 先輩WPが伝える両立ノウハウ全公開」と題し、2人の先輩WP、復帰したてのワーキングママ、WPの働き方に関心のある若手男性社員が登壇しました。ファシリテーターは日経xwoman編集委員の羽生祥子です。

右からプレWPとして出席したテクノロジー コンサルティング本部マネジャーの荒木佐知子さんとビジネス コンサルティング本部アナリストの福本拓真さん。先輩WPの立場からアドバイスした同本部マネジャーの馴松千聡さんと同本部シニア・マネジャーの打尾賢一さん。ファシリテーターの日経xwoman編集委員の羽生祥子
右からプレWPとして出席したテクノロジー コンサルティング本部マネジャーの荒木佐知子さんとビジネス コンサルティング本部アナリストの福本拓真さん。先輩WPの立場からアドバイスした同本部マネジャーの馴松千聡さんと同本部シニア・マネジャーの打尾賢一さん。ファシリテーターの日経xwoman編集委員の羽生祥子

 まずは、男性社員の育休取得に関心が高い福本拓真さんが、プレWPとして3つの不安を投げかけました。

<b>福本拓真さん</b><br>ビジネス コンサルティング本部アナリスト。2019年新卒入社。SCP(サプライチェーンプランニング)システム導入支援プロジェクト等を経験。独身で子どもはいないが、社内の意識調査や情報共有など実施している
福本拓真さん
ビジネス コンサルティング本部アナリスト。2019年新卒入社。SCP(サプライチェーンプランニング)システム導入支援プロジェクト等を経験。独身で子どもはいないが、社内の意識調査や情報共有など実施している

【福本さんの不安】
1 育休を取得してキャリアに支障が出るのではと不安はなかったか
2 プロジェクトのメンバーや上司の理解は得られたか
3 職場復帰時に不安はなかったか

 2児の父で4カ月の育休取得経験がある打尾賢一さんは、キャリアへの支障はあまり感じなかったと答えます。「昇進が決まる評価期の区切りで取得したこともあり、それまでに仕事をやりきっていたのであまり気になりませんでした。ある程度自分のポジションや得意領域が見えていたので、復職時にもキャリア面での不安はありませんでした。仕事はいつでもしようと思えばリカバリーできます。キャリアへの影響は気にせず、子どもと向き合う時間をつくるほうが大切だと思います」

<b>打尾賢一さん</b><br>ビジネス コンサルティング本部シニア・マネジャー。2011年に新卒入社。さまざまな業界のクライアント向けにAI、データサイエンス領域での戦略策定、人材育成等のプロジェクトを推進。6歳と0歳の子どもを共働きの妻と育てている。第2子誕生時は4カ月の育休を取得
打尾賢一さん
ビジネス コンサルティング本部シニア・マネジャー。2011年に新卒入社。さまざまな業界のクライアント向けにAI、データサイエンス領域での戦略策定、人材育成等のプロジェクトを推進。6歳と0歳の子どもを共働きの妻と育てている。第2子誕生時は4カ月の育休を取得

 福本さんの「育休取得で、同期よりも昇進が遅れる不安を持つ人がいるかもしれない」という心配には、羽生が「2022年4月からの男性育休義務化は追い風になるのでは。取得する人が増えれば、自分だけ置いて行かれるのではと不安になることもなくなっていくでしょう」と意見を述べます。

 2つ目の「プロジェクトのメンバーや上司の理解は得られたか」という質問に対しては、打尾さんは「上司と連携しながら自分の代わりの人を探したので、問題は発生しなかった」と回答。3つ目については、アクセンチュアのWP支援プログラムを紹介しました。これは配属に携わる組織の部長職以上と、WPの働き方に詳しい管理職以上のWPペアレンツサポーター、当事者の3者が話し合いながら、家事・育児の悩みを解決していくプログラムで、打尾さんも、時間の使い方についてアドバイスをもらったと言います。