妻をケアするため2人目の育休はさらに長く、1年間取ることに

 数年後に妻が2人目を妊娠したと分かった時、森さんはさらに長い育休を取ることを決意しました。「長男が生まれた時の妻の様子から、出産直後が一番大変そうだと感じていました。1回目の育休は長男の生後11カ月から取得しましたが、次はもっと早い時期から妻をサポートしたほうがいいと考えたんです。妻は周囲に気を使うタイプで、時々気を使いすぎて自分の中にストレスをため込んじゃうこともある。まして今回は新生児に加えて、当時4歳だったわんぱく盛りの長男の面倒も見なくてはいけません。ますます育児が大変になるのは目に見えていたので、出産直後から夫婦2人で1年間の育休を取ろうと考えました」

 2回目の育休では長男とのコミュニケーションが増えたこともあり、1回目とは違った変化がありました。

育休とったらこうなった3
2回目の育休で、長男との絆が強くなった

 森さんは妻と一緒に生まれたばかりの長女の世話をしつつ、長男とも長い時間を過ごすという育休生活に入りました。「1回目とはまったく違う環境でしたね。ちょうど2回目の育休を取得していた頃『ポケモンGO』というスマホゲームに長男が夢中になって、一緒に公園にポケモンを捕まえに行ったりしました。昼間はかなり長い時間を長男と過ごしました」

 「実は、以前から『子どもはパパが好きなもの』という漠然としたイメージを持っていたので、長男のことももっと簡単に父親に懐くと思っていたんですが、実際はそうじゃなかった。長女が生まれる前までは、そこまで懐いてもらえていなかったんです。でも2回目の育休の際に一緒に長い時間を過ごしたことで、長男との関係が深まりました。長女が生まれてから半年くらいがたち、状況が落ち着いてきた頃に家族旅行に行けたのもいい思い出です」

 さらに、生まれたばかりの長女や妻と関わる中で、森さんの中で育児全般に対する意識も変わっていきました。