徐々に世の中に浸透しつつある、男性の育児休業。実際の取得率はいまだ6.16%(2018年度)にとどまるものの、政府でも「取得義務化」を訴える動きが出てくるなど、空気は確実に変わってきています。では、実際に育休を取得したパパたちは、家庭や仕事でどのような変化があったのでしょうか。一部の特別な“スーパーイクメン”ではない、普通のパパたちへのインタビューを通じて、社会の実相に迫ります。

育休を取った人
犬塚英貴さん 印刷会社

家族構成:妻 公務員、長女(4歳)、長男(9カ月)

育休取得経験
長男誕生時から約8カ月

国が定める育休の制度を知らずに後悔が募る

犬塚さんの家族
犬塚さんの家族

 遡ること5年前の2015年。犬塚さんが子どものために休みを取ることを決めたのは、1冊の本がきっかけでした。出産を控えた妻からある本を手渡されました。本には産後の女性の体や精神に起こる変化、そしてそんな状況でも家事や育児をしなければいけない苦労が詳細に書かれていました。

 「これは、大変だ。妻が出産したら、休みを取らないと」。犬塚さんは決意したといいます。

 当時会社では、配偶者の出産に際して5日間休みが取れる制度がありました。それだけでは足りないだろうと思い、有給も含め合計で2週間の休暇を取得。仕事を休んで妻と一緒に子育てをすることにしました。「いわゆる育休は取っていません。恥ずかしながら、知らなかったんです。国の制度として、男性が育休を取得できるということを

 その後、週末を中心に家事や育児にコミットする中で、妻が見つけてきたパパ向けのセミナーの存在を知り、面白そうだなと思って参加。そこで、すでに育休を取ったというパパと知り合い、衝撃を受けました。

 「男性も国の制度の中で育休が取れるんだ!」

 そこから自分でも調べてみると、国の育休の制度がとても魅力的だと感じました。また、そこで知り合ったパパたちがSNSで発信している育休中の暮らしぶりをうらやましいと感じました。特に夫婦で子どもの成長に関わっている姿が印象的でした。同時に国の制度を活用しなかったことを強く後悔するようになりました。

 そんな折、犬塚さんに待望のチャンスが到来しました。二人目を授かったのです。

 「即決しましたね。絶対に取ると決めていたので。会社は反対しなかったですが、約8カ月という期間にはビックリされました。同じ事業部でこれほど長く育休を取った男性がいなかったみたいで。でも、思ったよりもスムーズに取得できました」

 2019年8月。妻が出産し、退院したタイミングで育休をスタート。念願の育休生活が始まりました。果たして、想像していた通りの楽しみが待っていたのでしょうか?

育休取ったらこうなった1
想像以上に感動が次々と

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  • 第1子の長女とも絆を深める

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