今では、周囲の力を借りることができるようになりました。子連れ出張のときには、子ども好きなヘアメイクさんやマネジャーさんに子どもを見てもらったり、都合が合えば母や弟に来てもらったり。調べてみたら、自治体の一時預かりのサービスもけっこう充実していたので、そちらにもお願いすることがあります。そうやって仕事をすることがリフレッシュや充実感につながっているからこそ、育児の大変さを乗り切れるのかもしれません。

 また、出産後に久しぶりに鍼灸(しんきゅう)院に行ったら、先生から「もっと自分に優しくしてあげたら」と言われたこともありました。確かに、私は「子育てをちゃんとしなくちゃ」と思いすぎて、余裕がありませんでした。「○○しなくちゃ」という言葉は、すごく自分を追い込みますよね。

 それに気づいてからは「○○しなくちゃ」ではなく、「○○してもいいよ」「○○しよう」と言うように心がけています。ポジティブな響きの言葉を使うと、自分の心も明るく、やわらかくなるように感じます。

夫が帰ってくる日のほうが大変?

 日経DUALでワンオペ育児についての記事が注目されたと聞きました。実はわが家も、夫がプロ野球選手のためワンオペ育児の日が多いんです。キャンプとなれば2週間ぐらいは家にいませんし、遠征で留守にする日もあります。結婚してから、「こんなに家にいないんだ」と驚いたほど(笑)。

 でも、もしかしたら一番忙しい夕方に夫が帰ってきて、子どものご飯と夫の夕食を一度に作らないといけないほうが大変かもしれません。