「褒めてくれる先生」との出会いが転機に

 小学校高学年で担任になった男性の先生は、「すごく褒めてくれる先生」だったんです。授業ではポイント制を取り入れ、問題に手を挙げて答え、正解したらポイントがもらえました。私は正解したら評価してもらえるのが嬉しくて、恥ずかしくても手を挙げて発言する性格に変わっていきました

 その先生は絵を描くのが好きで、私の絵も褒めてくれました。絵を描くのは今私の趣味の一つですが、この先生がいなかったら、私は絵を描いていません。先生は音楽も得意で、先生が指揮をしてクラスのみんなで歌ったこともいい思い出です。

 だから、子どもには毎日、「大好き。かわいい。頑張ったね!」の3つの言葉を口に出して、たっぷり愛情を込めて褒めるようにしています。まだ小さいから、言葉の意味は分からないかもしれないけど、ポジティブな言葉の響きは伝わっているはずと信じて、実践中です。

 それに、これって仕事でのコミュニケーションにも役立つと思うんです。

自尊心を尊重した言い方は、仕事にも役立つ

 あるとき、遊び場で子どもが友達の輪からはずれて、一人で遊びだしたんですね。私がみんなの前で「どうしたの? みんなこっちにいるからおいで」と言ったら、それを見ていた先輩ママが、「男の子には小さくてもプライドがあるから、遠くから呼ぶんじゃなくて、一度近くに行って『何をしていたの? わあ、それ面白いね!』と認めてあげたほうがいい。それから、『こっちも楽しいから、みんなと遊ぼう』と言ってあげると、自尊心が傷つかないよ」と教えてくれたんです。

 たまたま、この話を経営者の方にしたら、「うちの社員、全員にいえますね」って。「『それ、やって』と頭ごなしに言うと人は動かない。社員の考え方を認めた上で、指示を出せば動いてくれますね」と言っていました。

 また、別の人からは「男の子を育てていると、会社の男性上司に腹が立たなくなった」という話も聞きました。