自然と夫が保育園の送りをやってくれるようになった

 夫婦の転機は、私が第2子の妊娠中に切迫早産になり、2カ月間入院したことでした。長女は佐賀の実家に預けて、夫は家で一人。そのとき、夫もいろいろと思うところがあったようです。

 無事に出産して、家に帰宅すると「今日からは俺が朝ごはんを作る」と言ってくれたんです。スパムを挟んだサンドイッチを作ってくれたんですけど、それがものすごくしょっぱくて! でも、その言葉はぐっと飲み込んで「ありがとう。産後で体が辛いから、やってくれてすごく助かるよ」と言ったら、はりきって翌日の朝食の下ごしらえまでしてくれました。

 夫はあまり料理をしない人なので、料理ははっきり言って上手ではありません。そうこうするうちに、朝ごはんは私の担当に戻ったのですが、「朝食は私が適当に作っちゃうね。その間に、保育園に行く準備をしてもらえない?」とお願いしたんです。そしたら、その流れで自然と保育園の送りもやってくれるようになりました。今では、夫が朝の主導権を握ってくれるようになりました。

 以前は「私も仕事をしているのに、夫だけがお迎えの時間も気にせず、思う存分働けてズルイ」と思うこともあったのですが、夫が朝を自主的に回してくれるようになってからは、夜のワンオペ育児を納得してできるようになりました。

 とはいえ、一緒に生活していれば「もっとこうしてくれたらいいのに」と思うことはあります。でも、イライラするのではなく「これをやっておいてくれると助かる」と具体的に言えるようになりました。こんなふうに、結婚から5年かけて、お互いのベストバランスを探りながら、分担が固まってきました。