仕事面でもっと欲張りになりたいけれど、チャンスや新しいことについ「しり込み」してしまっていませんか? この連載では、ライフオーガナイザーとして多くの人の整理収納を改善し、「SMART STORAGE!」の代表として活躍を続けている鈴木尚子さんに、仕事で挑戦を続けるために大切な心構えやスキルを聞いていきます。今回はミッションを持つことの大切さがテーマです。

「人の役に立ちたい」という思いから仕事を始めた

 こんにちは。「SMART STORAGE!」の鈴木尚子です。共働き支援の仕組みが整ってきているとはいえ、ワーママはまだまだいろいろできないこと、ちゅうちょすることが多いと思います。私もそうでした。 私がこの仕事を始めたとき、下の子は1歳。保育園に申し込んでも自営業なので指数が低いため入れなくて、一時預かり保育を週3日間利用して働くという状況からのスタートでした。

 でも、そんなときも私は、「保育園に入れない、仕方ない」と思うのではなく「じゃあ、どうしたらできるだろうか」という視点で自分と向かい合ってきました。ポジティブ!と思われるかもしれませんが、実は私はもともとネガティブな性格。でも、当時、こんなふうに考えられたのは、自分のミッションがはっきりしていたからです。

 私はそれまで専業主婦として家にいたのですが、人の役に立つことが何もできていないのではと思い込み、とてもさみしく感じていました。子育てでも行き詰まっていて、自分が思っていた子育てが全然できていませんでした。それが原因で夫とも何となくギスギスしていたのです。でも、自分がどうありたいかを考えるようになったら、子育ても夫婦関係もうまく回り始めました。