どうしたら乗り越えられるか考えたら「助けて」と言えるように

 そのとき考えていたのが、ほかのママたちには私と同じ思いをしてほしくないということです。ママが毎日機嫌良く過ごしている家庭と、毎日しんどくて不機嫌という家庭では、子どもへの影響も大きく変わります。だったら、片付けのスキルで困っているママたちの役に立ちたいと思いました。そこからは、「困っているママたちの力になる事業を行う」というミッションに突き動かされ、何事においても「どうしたら実現できるか」とポジティブに考えるようになっていきました

 片付けから始まったSMART STORAGE!ですが、その後子育て、ファッションとテーマを広げ、今は食やミドルエージの女性の生き方支援までも手掛けています。新しいことを始めたり、事業を継続したりする上で、壁に当たることは多々ありますが、そのたびに、12年前に私を突き動かした「ママたちの役に立ちたい」という気持ちを思い起こし、どうしたら乗り越えられるかを考えています。

 このミッションがあったからこそ、共働きの大変さも乗り越えてこられました。夫の両親との二世帯同居とはいえ、開業当初は家事は自分で完璧にしなければと思っていました。専業主婦の母に育てられた呪縛もあったのでしょうね。夫から「ここができていないよ」と指摘されたくない思いもありました。「助けて」と自分の弱みを出すのも苦手だったんです。でも、それは途中でやめました

 二人の子を抱えての共働きはやはり大変です。「このままでは、家事も育児も仕事もすべて中途半端、駄目になる」と思って、夫や義母や友人に「こういうことで困っているので、手伝ってくれる?」と話しました。そうしたら、拍子抜けするくらい、みんな快く手を貸してくれたんです。全く迷惑な顔をしないし、「ありがとう」と言えば、うれしそうにしてくれる。「みんな、人の役に立ちたいんだな」と分かったので、「助けて。手伝って」と言うのも怖くなくなりました。