「働く意味が伝わっていた」と実感できた娘からの手紙

 ワーママが仕事面でしり込みしてしまうのは、専業主婦だった自分の母親の呪縛があるからかもしれません。私もそうでした。でも自分がどうあるべきかのミッションを見つけてからは、変わりました。母親が働く背中を子どもに見せることも、子どもの成長につながっている。そう実感することもたびたびあります

 そのひとつが、娘からの手紙です。母の日には「いつも働いてくれてありがとう、私のやりたいことをさせてくれてありがとう。ごはんを作ってくれてありがとう。掃除もしてくれてサンキュー」と書いてくれるんです。ママはたくさんのありがとうをもらえますが、ワーママは働いている分も「ありがとう」をもらえます。子どもも「ありがとう」を多く言えるので、お互いに幸せなんです

 しかも、前回もらった手紙には「仕事が好きなのも分かるけれど、頑張り過ぎないで、もっと自分がしたいこと、楽しいこともやってください」と書いてありました。私は仕事が大好きなので「えっ、もっと楽しいことをしてもいいの?」と苦笑してしまいました。「好き勝手やっている」と思われているのでは、と心配していたけれど、仕事を好きなことを理解してくれていて、さらに「楽しむ時間も大切にして」とあって、私がどんなふうに生きたいか娘に伝わっていると実感できた手紙でした

 ちなみに、私は月に1日、娘のやりたいことに付き合う日をスケジュールに入れてあります。例えば「ママとケーキを作りたい」という場合、ケーキの本や材料を買いに行き、家で一緒に作ります。どこかへ遊びに行ったり、買い物をしたりするなどプロジェクトのテーマはいろいろですが、娘が私を独占できる日にしています。母の日の手紙にはそのことにも「ありがとう」と書いてくれました。