チームの成長、よりよい成果、家族との時間。手放すことで得られるもの

 「SMART STORAGE!」のスタッフは、価値観も得意分野もそれぞれ違いますが、私のやり方を押し付けることはありません。仕事をアサインしたときも、「Cさんはこの仕事をどうやる? いつまでに提出する?」と全部自分で選んで、決めてもらっています。ただし、ゴールに間に合わないとき、求めるレベルに達しなさそうというときは、話し合います。

 どんな対策が必要かは、担当者自身で考え、答えを出してもらっています。そこまで私が抱えてしまうと、いつまでたっても私が大変ですから(笑)。それに私が手放すことも、組織の成長のために大事だと思っています

 読者の皆さんも年齢的に、チームのリーダーとして働いていたり、後輩と一緒に仕事をしたりしている方が多いと思います。そんなワーママたちを見ていて思うのが、周りに任せられない人が多いということです。でも、仕事を抱え込んでしまうと、仕事のスピードが遅くなるし、「自分ばかり大変」と気持ちもふさぎませんか?

 周囲に迷惑をかけたくないという人が多いですが、部下や後輩に頼むことは本当に迷惑でしょうか。もしかして、部下や後輩はレベルの高い仕事をして成長したいと思っているかもしれません。それにチームとしては、クオリティーの高いものを効率良く仕上げることがゴールなのでは? 「自分で抱え込むよりも、もっと効率的で良い仕事をするにはどういうやり方があるか」という視点を持ったほうが、よりよいゴールにたどり着け、ワーママの評価も上がるのではと思います。

 だからこそ、自分がやったほうがいいこと、やらなくていいことの仕分けをしてみましょう。仕事でも家事でも育児でもです。もしかして、自分がやらなくていいところまで手を出して「あぁ大変」と言っているのかもしれません。それを手放したら、もっといい仕事ができる上、早く家に帰れて、子どもとの時間が増えるのでは? 仕事も家事も育児も人に頼むことにしり込みしないで、もっと人生を楽しんでください。