シングルマザーとして出産後に、猛勉強して公認会計士資格を取り、テレビやラジオでコメンテーターとしても活躍する森井じゅんさん。連載4回目では、マネーの専門家として、また中学1年生の子どもを育てる先輩ママとして、教育費についての考え方や、親として実践している「コスト0で子どもの学力を伸ばす方法」について語ってもらいました。

教育費は「親の自己満足」だと自覚して

 「子どもの教育費にいくらかけるべきか」。これは多くの方が悩む問題だと思います。正直、教育費ってかけようと思えば青天井。今は、どこまででも教育費をかけられる時代です。

 「世帯年収の○○%まで」といった目安が示されることもありますが、そもそも「いくらまでならかけていいのか」という話ではないと私は考えています。できる限りのことをしてあげたい、たくさんの教育費をかけてあげたい気持ちは、同じ親としてとてもよく分かるのですが、何より大事なのは、親自身が無理をしないことだと思います。

 「生活費を削ってまで多額の教育費をかける必要はない」という意味もありますが、最も気を付けたいのは、「気持ちの上で無理をしない」ということ。例えば、親自身が「多いな」と思うほどの額を教育費に投じている場合、期待が過大になりがち。「これだけ払っているのに、なぜ成績が上がらないの?」と思って、イライラしてしまうこともあります。子どもへの教育費を投資ととらえるのも要注意です。

 投資に見合うだけの成果を期待してしまうのが人の心。押し付けているつもりはなくても、親の勝手な期待や失望は、結局子どもに伝わり、萎縮させてしまうんですよね。もしくは反発を生んでしまうこともあります。そうして子どもを追い詰めれば、たとえ短期的に成績が上がったり、いい成果が得られたりしたとしても、長期的に見ていい結果につながりません。

 もし、どうしても「たっぷり教育費をかけてあげたい」と思うなら、それは子どものためではなく、自分自身のため、つまり「自己満足」のためであることを強く意識したほうがいいと思います。自覚できれば、子どもに成果を期待する気持ちは薄れ、余計なプレッシャーをかけずに済むと思います。

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次ページから読める内容

  • お金をかけずに学ばせることもできる
  • 思考力は、受験塾に通えば深められるというものではない
  • 親は子どもに人生の方向性を教えられるほど立派ではない

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