職業をイメージする際もそれぞれの特性を考える
その他にも特徴はあるのですか。
「保全性が高い人は他人の目が気になる。ファッションで考えると分かりやすいだろう。保全性が高い人にとってのファッションは、周りの人が不快にならないためにするもの。一方で拡散性が高い人にとっては他人の目は気にならないから、ファッションは自分のためにするものという認識だ」
どちらが良い悪いというものではなく、大人になったときにもそれぞれの良さを生かした職業があると考えればいいのでしょうか?
「その通りだ。この基本気質は、成長してもなかなか変わらない。そのため、自分の特性をよく知ったほうがいい。それぞれの気質を生かした職業・職種があるからな。例えば、拡散性が高い人はゼロイチ発想にたけているから、起業家やクリエーティブな職業が向いているかもしれない。ただ、自分が身動きしやすいように一人や小集団を好むから、組織を拡大して運営していくといった場合においては、拡散タイプだけだと難しい。
一方で、保全性が高いタイプは組織づくり、運営能力にたけている。色々な仕組みを作り上げていくことが得意だからな。チームビルディングやマネジメントに携わったらすごい能力を発揮させるだろう」
次回は、子どもが習い事や勉強を「もうやりたくない」と言ったときにはどうしたらいいかを、引き続き桜木さんに聞きます。
取材・文/代 麻理子