講談社で『ドラゴン桜』『宇宙兄弟』などのヒット作の編集を担当し、現在はクリエーターのエージェント会社「コルク」で代表を務める佐渡島庸平さん。3人のお子さんがいる父親でもあります。「現代の子育ては『正解』がないのが難しい」と言います。

義務教育の知識は子どもの幹となる基礎知識

 「昔だと、いい大学に進学していい企業に就職するのが幸せな生き方だと考えられていましたし、それに乗ればいい、という考えがありました。ある意味楽だったんですよね。しかし、今の、僕を含めての親世代が子育てで悩むのは、時代の変化が激しくて先の見通しが利かないことが大きいと思います。公立の学校か、私立の学校か、インターナショナルスクールか……選択肢が豊富すぎるし、どんな環境がその子どもにとっていいかということが分からないですよね。例えば、中学校によっては子どもにスマホを禁止する学校もあります。それが子どもにとっていい環境なのかどうかはその子次第です」

 分からないうえでどう選択していくのですか?