夏休みといえば子どもの経験を豊かにするチャンスです。コロナ下前だったら、普段できないものを見たり、体験したりして、夢や希望を持つきっかけをつくることができました。でも、今年もそれは難しいという方が多いでしょう。ただし、おうちで過ごす分、子どもとじっくり話す時間が取りやすいのではないでしょうか。そこで、過去の記事から、子どもの夢を育むヒントを紹介します。ぜひ、話題の一つとして、取り上げてみてください。

夢に向かって突き進む人たちのストーリー

 「将来こんなふうになりたい、こんな仕事もあるのか」。そんな夢に出会う機会もコロナ下では減ってしまっています。そこで、夢を追いかけたり、自分のやりたいことに向かって突き進んだりする人たちの記事をピックアップしました。「ママやパパの仕事以外にもこんなことをしている人がいるんだよ。こんな学びもあるよ」と子どもの世界を広げるきっかけとしてご活用ください。


現役留学生・田中祐太朗さんに聞く海外大進学リアル(2021.07.16)


 10代後半から20代前半という比較的近い未来をどこで、どんなふうに過ごすかは、親も子どもも気になるところでしょう。最近は国内の高校から直接海外の大学へ進学する人も増えています。「米国の大学へ行ってみたい」と夢見ている子もいるかもしれませんね。そんなときの参考になるのがこちらの記事です。ニューヨーク州の名門コロンビア大学に進学した現役留学生に、海外大学に進学しようと思ったきっかけや、実際の学生生活について聞きました


プロポーカーパパ 東大進学後にまさかの方向転換(2021.03.31)


・東京大学卒業
・プロポーカープレーヤー
・世界ポーカー選手権で日本人として初めて優勝

 1つだけでも「ほう!」と言ってしまう要素が3つも並ぶユニークな経歴の持ち主。それがこの記事に登場する、木原直哉さんです。安定の象徴ともいうべき東大へ入学するも、ポーカーと運命の出会いを果たし、プロに。そして世界一になったストーリーを語ります。子どもたちの中には「まだ夢なんてない」と言う子もいるかもしれません。しかし、木原さんの半生からは、人生にはいつどんな出会いがあるか分からないということを学び取ることができるでしょう。「決めるのは今じゃなくてもいい。でも、これと決めたら自分で舞台をつくっていく覚悟が大切だよ」。そんなメッセージが感じられます。


収納王子コジマジック 僕の人生は片づけで変わった(2019.01.04)


 子どもにとっておなじみの芸人という職業。最近はお笑い以外のスキルを持ち、副業、兼業で人気になる人が増えています。「収納王子コジマジック」こと日本収納検定協会代表理事の小島弘章さんもその一人。お笑いの世界で認められるも、さらにブレイクしたいという思いから、幼いころから得意だった収納を武器にするようになったこと、さらには「収育」という新しいコンセプトを生み出したことを語ります。華やかに見える芸人の世界で、オンリーワンの存在になったコジマジックさんのストーリーは、子どもたちだけでなく親にも参考になること間違いなしです。


子どもの夢を広げる&応援するために親が知っておきたいこと

文系でも宇宙へ 条件は安全地帯から飛び出せるマインド(2021.07.14)


 2008~09年の宇宙飛行士選抜試験で963人中10人のファイナリストになった、宇宙航空研究開発機構(JAXA)職員の内山崇さんへのインタビュー記事です。理系出身者に限られていた宇宙飛行士という職業が、今後は文系でもOKになる見込みです。そこにはどのような背景があるのでしょうか。宇宙時代を生きる子どもたちが、宇宙で活躍するために持ちたいマインドも聞きました。今年は民間ロケットの打ち上げも相次いでいます。より身近になった宇宙について、話題を広げるヒントになる記事です。


公立校から次々と海外大学へ 生徒を変えたキャリア教育(2020.12.09)


 キャリア教育というと、「○○になりたい」「そのために□□で学びたい」という具体的な事柄が思い浮かびます。しかし大切なのは根底にある「仕事観」。そんなことを教えてくれるのがこちらの記事です。登場するのは、2つの大学付属校で校長を務める日野田直彦さん。キャリア教育を意識し、「常識を突き抜けた3つの発想」を取り入れたことで、子どもたちの進路が大幅に変わったと言います。さて、そのユニークな発想とは?


自宅から世界へオンライン留学 魅力と授業受け方コツ(2020.08.03)


 つい最近まで留学というと、飛行機に乗って海外へ行き、現地の教室で対面の授業を受けるというものでした。しかしコロナ下で、多くの海外の語学学校がオンライン留学のコースを始めています。小学生を対象としたコースもあります。そこで、自宅にいながらの英語でのオンライン留学についてリポートしたのがこちらの記事です。8~12歳を対象にした英語学校プログラムの時間割例や、オンライン留学のメリット、授業の受け方のコツも紹介されています。なお、参照記事中3ページ目の「子ども向け英語プログラム」の情報は2020年8月時点のものです。


子どもの絵を理解したい!個性を伸ばす言葉・NGな言葉(2020.11.13)


 お絵描きや工作を楽しむ。それが子どもの夢につながることもあるでしょう。子どもの可能性を広げるために、親はどんなことに気を付けたらよいのでしょうか。こちらの記事では、子どものお絵描きへの興味や個性を伸ばして自信につなげるために、親がどんな関わり方をすればよいかを解説しています。そこでは「上手だね」はNGワードだと紹介。なんと子どもの発想の幅を狭めてしまうことになるのだそうです。それではどのようにコメントしたらよいのでしょうか。他にも役に立つノウハウが満載です。

 

TETSUYA コロナ禍の入学式で伝えたこと(2020.07.06)


 コロナ下の子育てというとネガティブなことばかり考えてしまいます。しかし、「EXPG高等学院」学長のTETSUYAさんは「この体験を生かして、平和な世界を実現するためにどうすればいいかを考えながら勉強しなければいけない」とポジティブな発信をします。時代が大きく変わる中での夢の追い方、その後押しの方法や変化することに不安を感じてしまうときの視点の変え方など、コロナ下だからこそ知りたいことが示されています。

 

高学年からの手帳のススメ 1冊つけると子が成長する(2020.12.10)


 初めて手帳を持った時、一気に大人になったような気がしませんでしたか? 実は小学校高学年は手帳デビューの適期なのだと早稲田大学教職大学院教授の田中博之さんは話します。高学年といえば、習い事や塾、スポーツクラブなどで、毎日忙しいもの。そんな子どもたちも手帳をつけることで、目標やそれを実行する意義を考えるきっかけになり、勉強や習い事に主体的に取り組めるようになるのだそうです。それは自分の人生を自分でデザインし、夢をかなえる上でも役に立ちそうです。記事では手帳に書き込むべきことや親の関わり方も指南。ぜひ夏休みに親子で取り組んでみてください。


注目の「STEM玩具」で論理的思考・創造力を育む(2020.09.17)


 どんな夢を持つにしてもこれからはSTEM(科学、技術、工学、数学)領域の知識が不可欠です。だからこそ、プログラミング教室へ連れて行ってあげたい。でも、共働きやコロナ下だと難しいですね。また、日常的に触れさせたいと思っている親も多いでしょう。そこで役立つのがこちらの記事です。STEM教育の普及に努めるNPO法人「CANVAS」理事長の石戸奈々子さんが、おうちで楽しめる「STEM玩具」を紹介し、その魅力を語っています。夏休みの自由研究の参考にもなりそうです。なお、掲載した商品情報は2020年9月時点のものです。


構成・文/福本千秋(日経xwoman DUAL)