夏休みなどの長期休暇明けは不登校が増えるタイミングといわれています。休み明けも元気に登校してくれるか、不安がよぎることもあるかもしれません。わが子が行き渋りを起こしたり、不登校になったりしたとき、親として何ができるのか。いざというときの心構えができる、不登校に関する過去のおすすめ記事を厳選しました。

(注:記事中に登場する方の所属先や肩書は掲載当時のもの。現在は変わっている可能性もあります)

行き渋り・不登校の予兆を見逃さず、早めに対処するには

「普段と違う」は不登校の予兆? 3つの理由と対処法(2021.08.26)


大型連休や夏休みなど長い休みの後には、子どもたちの不登校や行き渋りが増えるといわれています。不登校になる前、子どもはなんらかのサインを発しているはずだと臨床心理士でスクールカウンセラーの吉田美智子さん。子どもが発する「サイン」と、子どもが「行きたくない」と言ってきた場合の心構えを紹介します。


子どもから心のSOS 早い段階で受診したい理由(2020.08.26)


行き渋りなど、子どものメンタルを心配するような出来事が続いたときも、カウンセラーや精神科医などの専門家をすぐに頼れる人は多くはないのではないでしょうか。けれども精神科医の松田文雄さんは、「『軽い症状のうちに相談する』ことをぜひ意識してほしい」とアドバイスします。専門家に頼る段階や、その見つけ方、受診の際の注意点などを聞きました。


「今日は学校に行きたくない」とわが子に言われたら(2022.07.04)


子どもから「学校に行きたくない」と言われると、親は「何か学校で嫌なことがあったのでは」「友達や先生とうまくいってないのでは」と、理由を探そうとしがちです。でも、「子どもが、学校に行きたくない理由を自覚できないことはとても多いのです」と小児神経専門医として不登校の子どもの外来診療にあたってきた加藤善一郎さんは話します。「学校に行きたくない」という子どもにどう寄り添えばいいのでしょうか。


不登校の子どもに対し、親ができること

息子の不登校が解きほぐした「こうあるべき」の呪縛(2021.11.30)


山本(仮名)さん夫婦の長男は、小学校1年生の9月に、登校時に玄関から出られず「行きたくない」と号泣、学校を休みがちになったそうです。突如立ちはだかった息子の不登校という壁に、共働き夫婦はどう向き合ったのか? パパが取った行動とその変化に迫ります。


不登校の子に多様な選択肢が登場 そこで得る学びとは?(2021.08.19)


子どもが不登校になったり、行き渋りを見せたりしたとき、「元々通っていた学校に戻る」だけが解決法ではありません。小中高の不登校の増加に伴い、在籍している学校以外の居場所として、多様な選択肢が登場しています。こうした新たな居場所について、詳しくリポートします。


不登校の息子 身を削って教えてくれた幸せの意味(2020.06.10)


約10年前から断続的に、不登校とひきこもりを経験した親子の経験談です。一時は親子ともに、死が頭をよぎるほどの苦しみを味わいましたが、今では母が子に「あなたのおかげで、お母さんはこんなに楽しいよ」と心から伝えられているそうです。こうした境地に至るまでの経緯を詳しく聞きました。


不登校やひきこもり 親が「親をおりる」必要がある理由(2021.06.09)


不登校やひきこもり当事者・家族のサポートを20年以上続けているNPO法人「遊悠楽舎」代表の明石紀久男さんは不登校の子どもたちを見ていて、彼らが大人から「やるべきこと」を押し付けられてきた結果、本当に疲れ切っていることに気づいたと言います。不登校・ひきこもりの子どもと心を通じさせるにはどうすればいいかを尋ねました。


不登校を乗り越え、今を幸せに生きる人たちのストーリー

不登校時代の強い孤独がロボット開発の原点 吉藤オリィ(2021.08.17)


早稲田大学で分身ロボットOriHime(OriHime)を開発した吉藤オリィさんは、小学校5年から中学校2年まで不登校を経験したそうです。そしてその不登校経験が、後の「孤独の解消」という自身のミッションにつながったと話します。不登校時代に一緒に好きなことを探してくれた両親の話など、不登校に悩む親子にとって参考になるエピソードが満載です。


中学受験に合格後、不登校に つまずきを経て得た教訓(2021.05.17)


わが子が中学受験で第1志望校に合格したら、きっと充実した学校生活を送れるだろうと期待するのではないでしょうか。ところが東京都在住のAさんの息子は、入学後2カ月ほどで学校に行けなくなりました。驚いたAさんですが、今では息子の不登校経験を、「必要な時間だったのではないか」と思うそうです。Aさんが息子の不登校から得た子育ての教訓を紹介します。


母子3人で再出発「まずは私が幸せにならなくちゃ」(2020.08.27)


2人の子どもがいるシングルマザーであるエッセイストの紫原明子さん。兄妹それぞれ中高一貫校に通い、穏やかな生活を手に入れたと思っていたのですが、ほぼ同時期に2人とも不登校になってしまったそうです。子どもたちがそれぞれの道を見つけるまで、紫原さんがどう関わっていったのかを聞きました。


構成・文/豊田里美(日経xwoman DUAL) イメージ写真/PIXTA