家族会議や、ちょっとした親子遊び…。小さな試みだけど、子どもの多様な「○○力」アップが期待できる「日常に取り入れたい学び」はたくさんあります。GWに親子で、普段は忙しくてなかなか実践できなかった小さな「遊び・学び」に取り組んでみませんか。親も子も時間や心に余裕のあるときにスタートすれば、その後も習慣化しやすいかもしれません。ぜひ参考にしてみてください。

(注:記事中に登場する識者の肩書、紹介している情報は掲載当時のものです。現在は変わっている可能性があります)

親子の対話力をアップしよう

否定しない、遮らない家族会議で子の交渉力が伸びる(2019.12.13)


共働きで忙しい毎日を送っていると、つい家族のコミュニケーションを後回しにしてしまいがちに。 気づけば夫婦の会話は「業務連絡」のみ、子どもは少しも学校であったことなどを話してくれなくなり、なんだか家族みんながバラバラ……。家族会議のワークショップを主催したり個人宅の家族会議でファシリテーターを務めたりする玉居子泰子さんは、こうした状況を打破する方法として、家族のチーム力を高める家族会議を勧めます。ぜひ家族で取り組んでみてください。


思考力深まる哲学対話、親子で実践する4つのコツ(2021.12.17)


子どもたちの素朴な「なんで?」「どうして?」という質問。時に大人も即答できないような本質的な質問にドキッとさせられることはないでしょうか。そんな答えに窮する質問をされた際、どのように向き合えばよいのでしょう。立教大学文学部教授で子どもの哲学対話活動に取り組む河野哲也さんが、低学年の親子の哲学対話の進め方や、哲学対話が育む力について詳しく解説します。


学力向上や頭の整理にも 親子で役立つ「図解スキル」(2021.11.17)


「デジタル化が進み、複雑性を増している世の中において、今後さらに図解力は必要になる」。ビジネスパーソン向けに、対話や会議をしながらどんどん図解するスキル「グラフィックレコーディング」を教えているアートディレクターの日高由美子さんが登場。図解することのメリットや、親子で図解力をアップさせるために押さえておきたいポイント、家庭内で使える具体的な図解スキルなどを詳しく紹介します。


マスク時代こそ親子で育もう 感情を表現する「表情力」(2020.10.28)


表現力を育む「トリッピー表現力教室」代表で俳優の大門真紀さんに、マスク時代を生きる子どもたちに懸念されること、表情などの表現力を伸ばすために家庭で具体的に取り組めることなどを聞きました。感情を豊かに表現する力をアップするための親子遊び、親が気を付けたいポイントなどを紹介。ぜひ親子で楽しく実践してみてください。

ゴミやゲーム、絵本を活用して「学び」につなげる方法

手作りサスティナブルトイで親子の意識が楽しく変わる(2022.02.22)


男の子2人を育てる、手作りおもちゃ作家の佐藤蕗さん。身近にある材料で、子どもの興味にぴったりのおもちゃを作り、著書などで提案してきました。最近、なるべく新しい素材を購入せず、廃棄物や不用品を材料にした「サスティナブルトイ」作りに改めて力を入れているそう。サスティナブルトイ作りに取り組むことでもたらされる3つの「よいこと」について、佐藤さんに聞きました。ペットボトル工作にぜひ挑戦してみてください。


ゲームを子どもの学びの材料に VR研究者パパの工夫(2021.01.13)


ゲームの時間について親子間でバトルになったり、いつから与えるか迷ったりと、子どもとゲームの関わりについて悩む親は少なくありません。警戒してなるべくゲームを子どもから遠ざける、あるいはプレー時間を守らせること以外は放任、という親もいるかもしれません。子育てにおいてゲームをポジティブに活用し、それが歴史や社会の仕組みを知る、論理的な思考力を養うなど、子どもの多様な学びにつながっている実感があるというVR研究者パパに、そのコツや工夫している点を聞きました。


低学年の「背景やつながり考える俯瞰力」絵本で育む(2022.02.09)


小学生になると、親子で絵本を読む時間は、だんだん減ってくるかもしれません。しかし、絵本には実はさまざまな活用法があります。絵本を読むときに、ある視点を持ち、2つの図を描くことで「背景や構造まで俯瞰(ふかん)する思考力」を育むレッスンを実施している、システム思考教育家の福谷彰鴻さんと、システム思考教育ファシリテーターの風間紗喜さんに話を聞きました。ぜひGWに実践してみてください。


時間があるときこそ、普段できない「学び体験」を

灘・京大出身落語家が語る低学年からの古典のすすめ(2022.02.22)


「古典文学は低学年のうちから触れておくと、人間理解に役立ちます」と話すのは、灘中・高、京大出身の落語家で、観客が小学生限定の落語寄席「子どもだけ寄席」を主催する桂福丸さん。2児の父でもある桂さんに、低学年からそうした古典文学に触れるメリットについて聞きました。低学年にお薦めの落語絵本や、落語の演目も紹介しています


家族旅行で昔話の舞台訪問、読み聞かせ担当パパの工夫(2021.09.30)


東京都で7歳(小1)の女の子と4歳(年中)の男の子を育てている会社員パパSさん(44歳)。寝かしつけ時の読み聞かせを担当するSさんは、1冊の本を、旅や歴史、ジェンダー、多様性の理解といった学びに上手につなげています。その一つが、昔話の舞台とされる場所を家族で訪れる、というもの。「昔話と歴史は親和性があります。歴史を知る楽しさを子どもにも感じてほしいし、それに伴って想像力も育んでほしいと考えています」。子どもが本好きになり、自身の趣味も子育てに生かせているというSさんの工夫を紹介します。


学びの多い実験料理 驚く顔も楽しい「子どもビール」(2022.04.14)


小6の娘と小3の息子を育てる料理研究家の中村陽子さんは、子どもたちが幼い頃から家で料理を活用した実験をするなどして、子どもたちを「理科好き」にしてきたそう。そんな中村さんの「食べられる実験レシピ」を基に編集部員親子が料理を作ってリポート。逆さまにしてもこぼれない「子どもビール」に挑戦した様子をレシピと共にお届けします。

構成・文/小林浩子(日経xwoman DUAL) イメージ写真/PIXTA