31歳で芸人を目指し、41歳で子どもを産むことを決意した平野ノラさん。人生に迷ったとき、いつも平野さんが行ってきたのは、紙に自分の思考を書き出して整理する「自分会議」。出産後の仕事に不安を感じたときも、この作業が役立ったと話します。自己肯定感が低くなりがちなときこそ、「毎日自分を褒めまくっている」という平野さんに、「自分会議」のコツを聞きました。

母親になったからこその面白さが絶対にある

 今日もそうですが、私の仕事中は私の母が自宅でバブ子を見てくれています。バブ子を母に預けて仕事に向かうときは、いつも後ろ髪を引かれる思いです。もちろん好きで選んだ仕事だけど、こんなに小さなかわいい娘と離れてまでする仕事って、私にとっていったい何なんだろう? と思うことさえあります。

 でも、子どもと一緒に過ごしたいと強く願う反面、この子のためにも仕事をもっと頑張ろうという新たなモチベーションが生まれたのも事実です。そしてこのような環境でも仕事ができることに、今まで以上に喜びを感じ感謝しています。

 それに、気持ちを後ろに残しているのは私ばかりみたいでね、帰ると娘はけろっとして笑顔で遊んでいるんですよ。それを見てホッとするような寂しいような(笑)。

おもちゃより紙袋のほうがお気に入りのバブ子。本人のブログより
おもちゃより紙袋のほうがお気に入りのバブ子。本人のブログより

 わが身を振り返り改めて思うのは、母親という肩書きが新たに加わったことにより、今までとは違った面白さを生み出せるなということです。