芸人という仕事を楽しむ姿を娘に見せたい

 そんなこんなで授かった娘・バブ子は、月並みですが本当にかわいいです。実は、生まれる前は、「産後2カ月くらいで仕事に復帰します」とマネジャーさんに伝えてありました。仕事が好きだから、すぐにでも戻りたかった。

 ところがねえ、生まれてみたらこれがまあ、出産前に想像していたのをはるかにしのぐかわいさで、その存在に癒やされる、癒やされる。いやいやいや、これは前みたいに働いている場合ではないぞ、と思って、マネジャーさんに「やっぱり4~5カ月後から働き始めるっていうのは無理ですかねー」と相談したんですが、あっさり「もう予定入っちゃってますから無理ですよ」って(笑)。

 実際にはGW明けから復帰し、私が仕事をしている間は、私の母がバブ子の面倒を見てくれています。母は20歳で私を出産し、現在60代前半。パワーがあり余っているので、喜んでお世話を引き受けてくれました。

 芸人という仕事は、私の天職だと思っています。だから、娘には「好きな仕事をやっているママはいつも楽しそうだな」と思ってもらいたい。疲れてキーキーしている姿も隠さず見せて、「好きなことだから、ママは頑張れるんだな」と思ってもらいたい。母に娘を託し、後ろ髪を引かれつつ仕事先に向かいながら、そんなふうに思う今日このごろです。

3月末、1カ月健診のときのバブ子。本人のブログより
3月末、1カ月健診のときのバブ子。本人のブログより

取材・文/平林理恵