同居を考える共働きママへアドバイス。「親と言えども最初は苦労する」

河崎 皆さん共働きですが、他の共働きの方にも二世帯同居はおすすめできますか?

大野 子どもが赤ちゃんの頃から15年間くらいは同居をおすすめしたいです。育児と仕事の両立に協力してもらえますし、子どもにとっても、いい影響があるからです。

加藤 私もおすすめします。ただ、前回もお話ししたように、自分の親との同居でも、最初は苦労します。そこは覚悟して同居したほうがいいですね。

小倉 ドライにメリット、デメリットを洗い出して、メリットが多ければ同居したらいいのではと思います。もし「違う」と思えば、やめるという選択肢もありますし。私は義父母との同居なので、「他人」と住むことになったわけですが、事前にちゃんと話し合い、問題点をつぶしておいたのがよかったです。何かあった時は受け流すという覚悟もあったほうがいいですね。

早川 やっぱり、二世帯同居が合う人、合わない人はいると思います。性格や行動パターンがどんな人だと合うとまでは言えないのですが、私は「合う」方でした。そもそもわが家は長男夫婦なので、いずれは親の面倒を見るということも視野に入ってくるんです。それなら、若いときから同居して、子育てを手伝ってもらおう、という「ギブアンドテイク」の目的がお互いにあるから、うまく行っているのかもしれません。

河崎 同居に際して、「こうしておけばよかった」ということはありますか?

長谷川 うちはもともとは2階を義父母世帯用、1階を子世帯用に作ったんです。その後、義父母が2階で暮らすのが大変になってきたので、フロアを交換しました。それで意外と大変だったのが水回りです。キッチンや洗面所の高さを身長140cmの義母に合わせてあるので、164cmある私には合わなくて、腰をかがめて家事をしています。夫も腰が痛くなると言っていて。

河崎 健康、安全、使いやすさのためにも高さは大切です。リフォームで、高さを変えるという方法もありますよ。1階に移られたお義母様も大変なのでは?

長谷川 高すぎて大変みたいですね。台を置いて使っています。毎日、何回も使う場所なので、それぞれをリフォームすればよかったかなと思います。

「コネクティングドア」という両方から施錠できるドアで、居住用と賃貸用に別れていた鈴木邸の間取り(一部)。今は、このドアを塞いで、親世帯と子世帯がそれぞれのスペースで暮らしている
「コネクティングドア」という両方から施錠できるドアで、居住用と賃貸用に別れていた鈴木邸の間取り(一部)。今は、このドアを塞いで、親世帯と子世帯がそれぞれのスペースで暮らしている

河崎 鈴木さんの家は、建物の左右を親世帯、子世帯で分けています。もともとは「コネクティングドア」という両方から施錠できるドアを付けてあったようですね。

鈴木 最初は二世帯住宅として建てて、ドアでつながっていたのですが、片方を賃貸に出すために、壁で完全にふさいだそうです。今はそのままでつながっていないので、いったん外に出てから親世帯に行っています。

コネクティングドアの例
コネクティングドアの例

 わが家も同居によって子どもたちにとてもいい影響を得られています。ただ、親世帯とある程度距離を置くことも大事かなと思います。そこがうまく行くなら同居はおすすめです。うちは完全分離型でちょうどいい距離感が保てています。

河崎 これから二世帯用の新築をするなら、鈴木さんの家のように、コネクティングドアでつないでおくのは良いと思います。壁でふさげば完全に分離できるので、賃貸に出せて、二世帯住宅を資産として活用できます。いっそアパートを建てて、最初は親世帯、子世帯で住みながら、将来的には賃貸に出して資産にするという方法もありますよ。