親世帯といるときもやっていることは、人それぞれ

河崎 次にリビングの話をしたいと思います。親世帯と一緒にリビングにいるときに、一緒にすること、したいことは何でしょうか。夫の親と同居グループで完全分離型の鈴木さん、早川さんはいかがですか?

鈴木 子ども2人と私の3人で親世帯に行くことが多いのですが、義父は最初は孫を歓迎してくれるのですが、それは本当に最初だけ(笑)。あとはソファに寝っ転がってテレビを見ています。その横で娘がキャッキャと遊んでいて、私はスマホをいじっています。義母は娘の相手をしてくれたり、私にコーヒーを出してくれたりです。

早川 週末は子世帯側で義母も一緒に夕飯を食べた後、そのままリビングでくつろいでテレビを見ます。義兄弟や親せきが近所に住んでいるので、お正月や、誕生日などで集まる時は親世帯側へ行きます。

河崎 妻の親と同居グループで部分共用型の大野さん、竹中さんはどうですか?

大野 うちは週末は親世帯のほうで一緒にご飯を食べて、父と夫はお酒が好きなので、2人で飲んで、寝てしまったりしています(笑)。母と私はそれを見ながらお茶を飲んで、子どもは遊んでいる。子世帯側に引き上げるときに「お風呂だよ」と夫を起こして帰ります。

竹中 うちも、一緒にいても娘はダイニングテーブルで宿題をして、父はマッサージチェアでマッサージしながら居眠り。夫はスマホを見たりという感じです。やることはバラバラで、なんとなく一緒にいるという感じですね。

河崎 妻の親と同居グループで完全共用型の加藤さんは?

加藤 母がピアノの練習をしている横で、上の子は戦いごっこ、下の子は誰かかまってくれる人を探していて、私と夫はスマホをいじっています。母はテレビを見ながら寝てしまうことも多いのですが、すると息子が「ばあばどいてよ」というので「ばあばが先に寝ていたでしょう。いたわらないとダメでしょ」と夫に叱られたりしています。

河崎 同居のタイプに関係なく、みんな自由に過ごしていますね。積水ハウスの調査で、リビングでの家族の過ごし方は、“一緒”だけでなく“思い思い”にしているシーンがいくつもあることが分かっています。

リビングで一緒にすることと思い思いにすること(リビングアンケート調査/住生活研究所調べ、2018年、n=898)
リビングで一緒にすることと思い思いにすること(リビングアンケート調査/住生活研究所調べ、2018年、n=898)

河崎 今まではリビングと言うと、「一緒に」することを考えて設計されていました。しかし今は、リビングのこっちの隅っこで昼寝をしたり、別のコーナーで読書をしたり、ソファではお茶をしたり、など、家族が思い思いのことをできるようにすることがとても大事なんですよね。