ソフトウエア開発のシックス・アパートで広報を担当する壽かおりさんが、リモートワークのノウハウを披露する本連載。今回は、オンライン会議スペースのつくり方を紹介します。

 こんにちは。社員全員がリモートワークをメインに働いている企業シックス・アパートの壽かおりです。私もリモートワークは4年目になりました。

 新型コロナ感染症対策をきっかけに、自宅でオンライン会議をする機会が増えていませんか。でも、オンライン会議を行う場所について、悩んでいる人はまだ多いかもしれません。そこで、今回は自宅内のオンライン会議のスペースづくりについてお話しします。

オンライン会議できる場所を自宅内に複数用意

 第2回の記事「オンライン会議が日常化 子どもの乱入にどう備える?」でオンライン会議の時間は夫婦でずらしたほうがいいという話をしました。でも、どうしても時間をずらせない時があるでしょう。同じ部屋で同時にオンライン会議となると、会議をしている相手の声はそれぞれのイヤホンにしか聞こえていませんが、自分が話す声は夫婦で互いに丸聞こえです。さらには、夫が話す声が、妻のマイクに乗って妻のほうの会議にうっすら流れてしまったら問題です。

 夫婦がそれぞれにオンライン会議をする可能性がある場合、家の中に、オンライン会議用のスペースを数カ所用意しておくとよいでしょう。わが家では3カ所設けていて、会議によって使い分けています。

<音声会議の時はいつものデスク>

 メインのワークスペースでもあるため、大きなディスプレーに使いやすいキーボード、座りやすい椅子がある一番快適な場所です。ですが、ここでカメラをONにすると家族もいる室内が丸見えになってしまうので、このデスクでは音声会議のみにしています。仕事中はずっとデスクにいるので、音声会議ならいつでも参加可能です。

 背景に関しては、人物の背景を透過して代わりに指定の画像を表示するバーチャル背景機能もあるのですが、家族や洗濯物などを映り込ませたくないので、ここにいるときは絶対にカメラOFFです。操作ミスでカメラONになってしまうことも避けたいので、念には念を入れてレンズ部分にマスキングテープを貼り、封をしています

<顔出しオンライン会議は寝室の片隅の1人用ソファ+膝置きノートパソコン>

 コロナ以降は顔出し会議が増えたので、寝室の一角に1人用ソファ(IKEAのポエング)をカーテンが背景になる位置に置き、顔出しのオンライン会議用のスペースを用意しました。背景はカメラに映ってもかまわないカーテンと棚のみです。ソファに座り、膝にクッション付きテーブル(YogiboのTraybo2.0)とノートパソコンを置き、近くの棚に飲み物を置いて参加しています。

<ランチミーティングはダイニングテーブルの一角+スマホ&スマホスタンド>

 ご飯を食べながらのランチミーティングの時は、冷蔵庫と壁が背景になるダイニングテーブルの奥の席で参加しています。この時のオンライン会議用デバイスはスマホ。スタンドに置いてちょうどよい角度に調整しています。カメラもスピーカーもマイクもスマホ付属のものをそのまま利用。背景が生活感丸出しかつ、家族がすぐ近くを通る場所なので、ここを使うのはミーティング相手が社内のメンバーや、よく見知った人との時だけにしています。

 他にもいろんな人に話を聞いてみると、寝室のベッドにパソコンを置き自分は床に直に座って参加する人や、廊下に折りたたみテーブルと椅子を置いている人もいました。