仕事の経験を家事や育児に生かし、家事や育児の経験を仕事に生かす。二兎を追って、二兎を得る好循環サイクルを生み出す秘訣を、各界で活躍する仕事のプロフェッショナルたちに聞く新連載。2回目にご登場いただくのは、外資系証券会社や外資系コンサルティング会社でアナリストを経験した後、妊活から生活習慣病まで対応する、ホームシェフのサブスクサービス「シェアダイン」を元同僚ママたちと一緒に立ち上げた井出有希さん。6歳の男の子と3歳の女の子を育てながら、事業も育成中の井出さんに、問題解決の手法や仮説思考、目標管理手法などを用いた子育て法について伺った【前編】に続き、【後編】では子育て経験からどんな学びを得ているか、子どもに伝えたいと思っていることは何か、お話しいただきました。

<シェアダイン共同代表 井出有希さんインタビュー>
【前編】 コンサル出身ママ 子育ての悩みを仮説思考で解決
【後編】 「言い続ける」大切さ 育児で学び仕事に生かす ←今回はココ

家事と子育てと仕事。連係プレーで乗り切る毎日

日経DUAL編集部(以下、――) 一般的に起業家は、事業立ち上げ後の数年間は24時間仕事中心の生活になる、というイメージを持っているのですが、起業から2年目の現在、2人のお子さんのママでもある井出さんは、いったいどのように育児家事と仕事を両立させているのでしょうか。

井出有希さん(以下、敬称略) もちろん大変なことも多いですが、一人ですべて抱え込まずに、夫との分担、義母の協力、ベビーシッター、弊社が展開している作り置きのホームシェフサービスなどを活用したりして、毎日なんとか乗り切っている状況です。

―― 「乗り切る」という言葉のニュアンス、とってもよく分かります(笑)。わが家にも小学生の子どもが二人いるのですが、忙しい時期は、外食の頻度を増やしたり、掃除や料理の専門サービスを利用したりして、どうにか乗り切っています。ママ一人で何もかもやろうとすると、疲弊してしまいますよね……。

井出 本当にそう思います。でも、大変なだけではなく、子育てって本当に面白い。子どもは大人の常識を軽々と越えますよね。その、枠にとらわれない自由な発想から学ぶことはいろいろありますね。

―― 例えばどのようなときでしょうか。

「子育てから仕事上の学びを得ることも多い」と話す、シェアダイン共同代表の井出有希さん