仕事の経験を家事や育児に生かし、家事や育児の経験を仕事に生かす。二兎(にと)を追って、二兎を得る好循環サイクルを生み出す秘訣を、各界で活躍する仕事のプロフェッショナルたちに聞く連載。今回登場いただくのは、元陸上選手であり、アトランタオリンピックにも出場した千葉真子さん。現在は、陸上指導者やスポーツコメンテーターとして活躍中の千葉さんは、小学校新2年生と年少の二人の娘さんのママでもあります。アスリートママならではの子育てとは? 前編と後編に分けてお伝えします。

<アスリートママ 千葉真子さんインタビュー>
【前編】千葉真子 子に運動を無理強いしてはいけない理由 ←今回はココ
【後編】千葉真子 小出監督の指導が子育ての指針にも

小1の長女と地域の親子マラソンに初めて参加

DUAL編集部(以下、――) 小学校新2年生の娘さんと昨年12月、湘南国際マラソンの低学年の子どもと親を対象にした「親子部門」におそろいの靴で出場したそうですね。

千葉真子さん(以下、敬称略) そうなんです! ようやく一緒に大会に出られるまで成長してくれたんだなと、涙が出るほど感慨深かったですね。親子で同じ目標に向かって一緒に練習に励んだ日々も含め、すばらしい思い出になりました。

 参加者の中には子どもをぐいぐい引っ張る親もいれば、子どもが先に走っていってしまい、ゴールの手前で「お母さん(お父さん)まだー?」と待っているお子さんもいたり……。最後は親子で手をつないでゴールするのがルールなのですが、どう走るかは親子ごとにさまざまなので、その違いが面白かったです。

―― 楽しそうですね。

千葉 親子マラソンは、だいたい小学3年生まで、という大会が多いので、ある意味「期間限定」。そのうえ、マラソンといっても2kmほどの大会が多いため、親も参加しやすいというメリットがあります。読者の皆さんにもお勧めしたいです。

昨年12月に出場した親子マラソンのスタート前、お揃いのユニフォームを着た長女、次女と(千葉さん提供写真)
昨年12月に出場した親子マラソンのスタート前、お揃いのユニフォームを着た長女、次女と(千葉さん提供写真)
昨年12月に出場した親子マラソンのスタート前、お揃いのユニフォームを着た長女、次女と(千葉さん提供写真)

―― 親子の絆が深まりそうですし、とても魅力的ですね。千葉さんのお子さんたちは、やはり、もともと運動好きなのでしょうか。パパも競輪の選手ですし。

千葉 それが全然なんです。近所の陸上クラブに、小学校に上がったタイミングで長女を行かせてみたんですが、1カ月くらいで「走るのあんまり好きじゃない」と言われてしまいました(笑)。私が陸上の選手だったから、まわりに「速いんでしょ?」と言われて、プレッシャーになっていたようです。小学校でリレーの選手を選ぶときも「当然選手でしょ?」と言われたこともあったようで……。

―― それは、娘さんにはプレッシャーですね。

千葉 はい。とても負担だったようで、陸上クラブの日が来るたびに、長女が「おなかが痛い」と言い出すようになりました。それが何回も続き、さすがにかわいそうになったので、しばらく休会することにしました。私の仕事がちょうど忙しい時期で、一緒に行ってあげられなかったことも娘にとっては嫌だったそうです。

―― そんなふうに走ることに拒否反応を示したお子さんを、どうやって、マラソン大会に出るまでに導いたのでしょうか。読者の中にも、子どもを運動好きにさせたり、運動能力を伸ばしたりすることに苦心している方がいると思います。

次ページから読める内容

  • 休会させて放っておいたら、本人「またやりたい」
  • 体を動かす機会は積極的に設ける
  • やめるときは、手が届くゴールをクリアしてから
  • 無理な目標を設定せず、楽しく続けることを意識

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