「自分のことは自分でやる」というルールを決めた

 2年前、同僚がオーストラリアに帰国することになり、彼女のヘルパーだった女性が新しい雇い主を探していると聞きました。「4年間勤めてくれて信頼できる人だ」と同僚に言われ、意を決して、お願いしてみようと思いました。

 その代わり、ルールを決めました。「泣いたらヘルパーさんのところへ行く」子どもにならないよう、絶対に育児は自分たち夫婦でやる。また、子どもには「ヘルパーさんがやってくれて当たり前」という大人には絶対に育ってほしくないため、「自分が汚したものは自分で片づける」というルールも課しています。

 葛藤の末にお願いしたヘルパーさんですが、今では、わが家の両立に不可欠な存在となっています。家事の負担が減った分、私は子どもと費やせる夕方の数時間を、より楽しめるようになりました。でもこの心地よさに慣れてしまうのは怖い。日本で働くママ友が、すべてを1人でこなしているのを見ると、本当にすごいと思います。私たちも、子どもたちがもう少し大きくなったら、ヘルパーさんを「卒業」して、もう一度自分たちの力でやってみるつもりです。

ママ友との「プレイデート」でワンオペ回避

 ヘルパーさんが家事を手伝ってくれる環境でも、残業が数日続くと昼寝ができず寝不足になり、子どもたちが『おかあさんといっしょ』やしまじろうのDVDを見る隣で、とりあえず起きているのが必死な状態になります。

 そして夫は仕事柄週末が一番忙しいため、土日はほぼ毎週ワンオペ。どんなに子どもがかわいくても、週末の2日間、私1人で子ども2人を見るのは体力的にも精神的にも大変。5歳と2歳になり、だいぶ2人で遊べるようになりましたが、以前は3人で家にいるとママの取り合いになってしまうこともありました。

 よって、私の頼みの綱は周囲のママ友たち。みんなに「そんな先の予定分からないよ」と笑われながらも、1カ月先までお友達と「プレイデート」をアレンジしておくのが私のミッションです

週末はお友達を呼んで、ワンオペを回避しています
週末はお友達を呼んで、ワンオペを回避しています