これから家事・育児のシェアを考える新米パパママから、「ロボット掃除機とか洗濯乾燥機ならもう使ってるよ!」という人まで。ちょっとニッチだけれど個性的なお役立ちグッズを、まさに今、子育てと仕事を両立中の人や、読者、編集部員などが、等身大の目線で紹介する連載です。
第1回は、日々便利なグッズに触れている、文具メーカーの開発担当ママを直撃。目利きならではの、そして4月に職場復帰したばかりのママの視点で、仕事と育児の両立に役立っているというアイテムを紹介してもらいました。※価格は税込みです。

今回のGOOD CHOICEな人

キングジム 開発本部 電子文具開発部 ラベルライター課 リーダー
干田恭子さん 33歳
子ども:1歳5カ月
夫:会社員

 文具メーカーのキングジムに勤めて11年目の干田恭子さんは、第1子出産後、今年4月に職場復帰したばかり。現在は2時間の短時間勤務を選択して働いています。平日の保育園への送りは夫、迎えは干田さんが担当。週末の食材の買い出しは夫、それを料理するのは干田さん……と、復帰当初から、家事・育児をスムーズに分担できているそう。

 仕事で日ごろから文具に囲まれている干田さん、まずは自社製品で使いこなしているものはありますか?

足りない食材を「電子メモパッド」で可視化、夫も買い物上手に

 冷蔵庫などに貼って使える電子メモパッド「ブギーボード BB-12」。液晶画面に付属のタッチペンで記入し、ボタン1つでサッと消せるメモパッドです。普段は冷蔵庫に貼っており、料理担当の干田さんが、欲しい食材や調味料を、思いついたときに記入。それを見て、夫が週末、1週間分の食材をまとめ買いするそうです。干田さんが口頭で伝えなくても、夫が自分で必要な食材を把握でき、一人で買い出しに行っても「失敗」することがありません。

 最大のメリットは、干田さんが書いたメモを、夫がそのまま持って買い物に行ける点。ホワイトボードなどと異なり、持ち運び中に洋服などでこすれて消えたりすることもありません。書いた文字はボタンを押して消し、何度も繰り返し使います。

 この仕組みを作ったおかげで、「平日はよほどのことがない限り私が買い物に行く必要はなく、保育園に子どものお迎えに行って寄り道なしで帰宅できます。時短になるし、体力的にもすごくラクです」

 買い物メモとして使っていないときは、夕食の支度中に子どもがぐずったときに活躍。冷蔵庫に貼ったブギーボードをサッと渡すと、ご機嫌になり、お描き道具として遊んでくれるそうです。

ブギーボード BB-12(幅8.6×高さ8.6×奥行き0.55㎝・スタイラス除く)2916円/キングジム