息子がイヤイヤ期にさしかかってきた柚木麻子さん。朝晩の保育園への送りは大変さを増し、あるとき、話したことのないママから「大丈夫ですか?」と声を掛けられ……。今回のテーマは「ママの人間関係づくり」。柚木さんが尊敬する、ぺこ&りゅうちぇる夫婦についての思いも聞きました。

泣き叫ぶ息子を抱え上げて商店街をダッシュ

 みなさん、こんにちは。息子を抱っこしすぎて右手が痛くてたまらない柚木麻子です。

 息子は2歳になり、体もしっかりしてきてかなり重いんですけど、本人は赤ちゃんの自覚。何かにつけて、「抱っこ」「抱っこ」とせがみ、応じないと、ところ構わず「イヤだよ~」と泣き出すんです。

 先日も、近所の商店街で買い物をしている最中に、「抱っこ抱っこ」が始まりまして。「ちょっと待ってね」が、どうにも待てないこの2歳児は、「イヤだよ」「イヤだよ」とメソメソ泣き出し、次第に声が大きくなって、ぎゃあああああ。もう、どうしてこうなるの? 泣き叫ぶ息子を痛む右手で抱え上げ、店から走り出る私。そんな私の背中に大声で呼びかける声が。

 「よっ、直木賞作家!」
 「だから、取ってませんってば!」 

 直木賞の候補にしていただいたとき、そのニュースを見た商店街の人たちから「あんた、がんばってアレ取ったね」「よかったね」と祝福されてしまい、「いえ、候補になっただけで、取ってないです」と一応説明したのですよ。しかしながら、どうも取ったも同然になっている模様。逃げるように商店街を走り抜ける私の頭の中には、例によってTM NETWORKの『Get Wild』の歌詞が鳴り響いていたのでした。

2歳の息子を育てる柚木麻子さん
2歳の息子を育てる柚木麻子さん

 ただでさえワンオペ育児と仕事とでヘロヘロになっているところへきて、息子が「イヤイヤ期」に突入。朝晩保育園へ送り迎えする私は、きっとキイーッと歯を食いしばるみたいな表情でベビーカーを押していたのでしょう。あるとき、隣に住む素敵な女性に声をかけられました。「あの、大丈夫ですか?」

次ページから読める内容

  • 思いの丈をぶちまけたらラクに
  • りゅうちぇるのような夫を選べなかった自分を悔いる
  • 親を通じて多種多様な人間関係を見せる

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