親を通じて多種多様な人間関係を見せる

 友達といえば、私は高校時代の友達4人で「オープンハウス」というのをやっています。毎月最後の土曜日の2時から9時まで、持ち回りで家を開放するんです。家主は飲み物を用意するだけ。ほかの3人はその日に行ってもいいし行かなくてもいい。誰かを連れて行ってもいい。

 私の家が会場のときは、結構同業者がきてくれます。友達の会社の同僚が大勢来ることもあれば、家主のほかは1人しか来ず、2人きりのときもある。どんなメンバーでもそれなりに楽しい時間が過ごせます。ここで友達の友達として出会う人とのつながりも、またいいものでして。

 こないだは家で『ロングバケーション』を見たんですけど、以前に海外に住んでいて初めて見る方が「これ、どこがおもしろいの?」と素朴な疑問。あれ? 私たち、いったいなんであんなに熱狂してたのかしら。自分たちでもよく分からない(笑)。

 でも、主題歌の『LA・LA・LA LOVE SONG』が流れたとたん、その場に居合わせた全員に魔法がかかってしまい、子持ちアラフォーたちが立ち上がって大熱唱。大盛り上がりとなりました。

 以前、東京大学名誉教授の上野千鶴子さんとお話をしたときに、上野さんがちらっとおっしゃっていてとても印象的だったことがあります。子どもを「男女は対等」と考える大人に育てるには、お母さんの友達が多種多様で、お母さんにはお父さん以外の人間関係がたくさんあることを示すといい、と。世の中には、シングルマザーもいれば独身もいる、異性愛が当たり前ではない、ということを自然に伝えられたらいいですよね。

 というわけで、オープンハウスを毎月やって騒ぎ続けたいと思っています。大げんかでもしない限り、10年後もやっていて、たぶん一生続けることになるのでしょうね。

構成/平林理恵 写真/洞澤佐智子