思いの丈をぶちまけたらラクに

 声を掛けてくれた女性は、2人のお子さんを育てている、絵に描いたような素敵ママで、顔を合わせれば会釈くらいはしたけれど、お話するのはそのときが初めて。聞けば、朝も晩もすべて1人でやっている私のことをとても心配していたと。

 そうか、私は端から見たらメッチャ大変そうに見えるんだ――と思ったら、なんだか救われたような感じに。それで、「全然大丈夫じゃないです」と、思わずその人にベラベラと内情を話し、「こんなはずではなかった」「悲しい」と思いの丈をぶちまけてしまいました。「信じられない、何か困ったらいつでもうちに声をかけて」と彼女。

 こんなきっかけから、私と彼女との間にはちょっとした友情が芽生えたのです。彼女は彼女で大変で、聞けば不満や不安もいっぱいある。こっちがポーンと自己開示しちゃったことで、向こうも心を開いてくれた。そしたら、すっごくラクなことに気づきました。

りゅうちぇるのような夫を選べなかった自分を悔いる

 実は、私はタレントのりゅうちぇるさんが大好きです。妻のぺこさんを1人の人間として尊重し、育児を決して妻任せにしない。こんなに素敵な男性が世の中にいるのに、なぜ、私はこういう男性を選べなかったんだろう、どうして、もっといろいろ探さなかったんだろう、ああ、私がぺこさんになりたかった、とわが身を悔いていたんです。

 で、あるときYouTubeに、2人が代々木公園にピクニックへ行ったときの映像が上がっているのを見つけたんですが、これがすごい! 動画を撮っているときにりゅうちぇるさんがジュースをこぼしたり、シャボン玉をうまく作れなかったりするんですよね。それを、ぺこさんがピリピリした口調でなじるんです。あらら、この様子、私と同じだわ。その後も「なんで1から100言わな分からんねん」と言い放つ。ああ、りゅうちぇる、荷物に虫除けも入れ忘れちゃった……。

 現代のジョンとヨーコみたいなこの2人でさえ、こうなのかーと思ったら、なんだか心がほっこりしてきて、自分もラクになったし、2人のことがもっと好きになった気がしました。

 そんなこんなで、近頃の私はめちゃくちゃオープンマインド。「夫、許せねえ」とか「家出する」とか、そのとき思っていることを、夫ばかりではなく周りの人にもどんどん話すようにしています。自己開示すると、親しみをもってもらえるし、何より自分がラクになれる。育児には悩みもストレスもつきものだけど、抱え込んでいないで口にしちゃうといいのではないか

 保育園のママたちとは、まだ友情を育む機会と時間に恵まれていないのですが、話せそうなママだなと思ったら、折を見て自分のことを話すつもりです。人間関係は育むもの。こちらが心を開くことから生まれ育つ関係もきっとあると思うので。