「素敵な親子の時間」を持とうと、保育園から帰宅後に親子でおやつを手作り。ところがその結末は…。2歳の子どもを保育園に預けながら、執筆活動を続ける柚木麻子さんに、子育てと仕事の両立で感じた葛藤や思いを語っていただきます。

「手作りおやつの素敵ママ」を目指したけれど…

 皆さん、こんにちは! 相変わらず毎日が破綻している柚木麻子です。

 先日、すごく簡単にできる卵ボーロのレシピをネットで見つけまして、保育園から子どもを連れ帰るや、2人で卵ボーロを作りました。子どもは大喜び。コロコロと手のひらで一口サイズに丸めながら、笑い合う私たち。大切な親子の時間。ああ、私って今、最高にいいママだわ。誰かこの瞬間を写真に撮って~!

 などと思っていたら、意外に時間がかかってしまい、気がつけば、持てる気力も能力もすべて卵ボーロに使い果たしてしまうという思いがけない事態に。変だな、ご飯の前にチャチャチャッと作る予定だったのに。

 で、どうなったかというと、ご飯を作る気力も時間もなくなり、夕食がまさかの卵ボーロに! 2人で卵ボーロを食べて寝てしまったのでした。

 あ-あ、いったい私何やってるんだか。保育園でのピックアップから9時に寝かしつけるまで、ノンストップの目まぐるしい毎日をちょっとだけ変えようと思ったらこの始末です。と言いつつ、毎日の夕食だってだいたいは「混ぜご飯」。どうせお腹の中で混ざるんだからいいや! と、野菜でも何でもご飯に混ぜ込んじゃってるから、普段から大したことはできてないんですけどね。

 要は、私は「仕事」と「育児」の2つを同時に走らせることができない人だということ。それを日々思い知らされているにもかかわらず、なぜか「手作りおやつの素敵ママ」にもなりたがってしまったんです。

 「そんなとこ目指してるおまえが間違いだよ」って誰かが言ってくれたらきっとすごくラクになれるんですけど、世の中逆って感じがします。「子ども産んだの? そう、じゃ、自分で頑張ってね」みたいな。

次ページから読める内容

  • 出産当日に病院で原稿を確認
  • 「産んだ人が自分で頑張れ!」という社会
  • 弱体化して初めて分かること

続きは日経DUAL登録会員(無料)
もしくは有料会員の方がご利用いただけます。

日経DUAL会員とは?
登録会員(無料)になると以下のサービスを利用できます。
  • 登録会員限定記事
    子育て、キャリア、夫婦の連携、家計管理など、共働き家庭のニーズに応える登録会員限定記事をお読みいただけます。
  • 日経DUALメール
    日経DUALの最新記事やイベント開催情報などをお知らせするメールマガジン「日経DUALメール」をご購読いただけます。
  • 子どもの年齢別メール
    子どもの年齢別メール(未就学児、低学年、高学年)を配信します。子どもの年齢に合った新着記事やおすすめ記事をお届けします。
  • MY DUAL
    サイトトップページの「MY DUAL」の欄に、子どもの年齢に合った新着記事が表示され、最新の子育て・教育情報が格段に読みやすくなります。
  • 日経DUALフォーラム
    オンライン会議室「日経DUALフォーラム」にコメントを書き込めます。日経DUALの記事や子育て世代に関心の高いテーマについて、読者同士や編集部と意見交換できます。
  • 記事クリップ、連載フォロー
    お気に入りの記事をクリップしたり、連載をフォローしたりできます。日経DUALがさらに使いやすくなります。