忙しいママ・パパは、なかなか腰を据えてニュースを見る時間を取れないもの。通勤電車などの移動時間に、情報収集手段やメッセージのやり取りツールとしてLINEやTwitter、FacebookといったSNSを利用する人は多いはず。そこで今回は、「大人とSNSの上手な関係」を、産業医でメンタルヘルスに詳しい大室正志さんに聞きました。

―― ICT総研のデータによると、SNSの普及率は75%にも上るそうです。普段、SNSで情報収集をすることが多いのですが、利用する上で、気を付けていたほうがいいことはありますか?

 「SNSは中毒性が強いことと、SNSから得られる情報は偏ってしまいがちなことは念頭に置いたほうがいいでしょう」

―― 見始めると時間が経つのがあっという間で、なかなかやめられません。

 「SNSは人の欲望をうまく喚起して、気になってしまうように作られています。人間がもともと持っている、他人との関係欲求や射幸心を良くも悪くも刺激するのがSNSなのです。私は『SNSは恋愛とパチンコを足して2で割ったもの』だと思っているのですが、『いいね』の数やコメント内容など、自分が予測していたものと誤差が生じる事柄に人間は夢中になります。

 さらに、人は他者と自分を比較する生き物です。ジャック・ラカンという哲学者は『人間の欲望は他者の欲望である』と言っていますが、他者が持っているものを欲しいと思うのは人間の原始的な本能なんですね」

―― 育児をしていると、つい子どもと同学年の子の成長が気になってしまうのも、そういう理由からなんですね。

写真はイメージです
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次ページから読める内容

  • SNSでの情報収集 偏りを自覚する
  • 子どもに関する投稿は、SNS利用を免罪された気持ちになるが…

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