子育てをしながら管理職に挑戦する…そんな「ママ管理職」は、もう特別な存在ではありません。リモートワークなどの新しい働き方も追い風となる中、どんな思いで働き、キャリアを描いているのでしょうか。仕事のやりがいや葛藤、子育てとの両立方法などについてのインタビューを通して、毎日バタバタ、悩みながら一歩一歩進むママ管理職のリアルな姿を紹介します。

今回はアパレル企業で課長を務める秋山亜希さんのストーリーを前編・後編でお届けします。後編では管理職2年目で訪れた挫折やその乗り越え方、仕事観の変化について聞きました。※内容は2021年4月末の取材時点に基づきます。

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異動で未経験の業務に…挫折が待っていた

 2002年にオンワード樫山に入社して以来、商品発注や販売スタッフの指導をメインにキャリアを積み上げてきた秋山さん。主力ブランドを担当していたこともあって、「いつまでも売り場はそこに存在するものだと信じて、売り上げを伸ばすことだけを考えてきた」と振り返る。

オンワード樫山 第二カンパニー オンラインセールスDiv. 課長 秋山亜希さん(41歳)
オンワード樫山 第二カンパニー オンラインセールスDiv. 課長 秋山亜希さん(41歳)

 そんな秋山さんが、キャリアにおいて初めてともいえる挫折を味わったのは、課長になって2年目、35歳の時だった。入社以来ずっと所属していた支店が組織改編により統合され、百貨店からショッピングセンターを管轄する部署へと異動になったのだ。百貨店とショッピングセンターでは、扱うブランドも異なり、店舗運営やスタッフ管理のルールの違いにも戸惑った。

 「百貨店時代は、『売り上げから一定の割合を百貨店側に支払う』など、ルールがシンプルでした。でも当時、ショッピングセンター部門では経費精算のフローが百貨店よりも煩雑で、伝票処理などもすべて課長が行うという決まりでした。管轄する40店舗分の家計簿が一気に降りかかってきたイメージで、残業時間が増え、仕事と家庭のバランスが取れなくなって一時は退職も考えました

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  • 会社は定時に退社、「これ以上はやらない」と線引き
  • 「管理職だから」とすべてを背負わず、組織を頼る
  • 仕事、結婚、育児。何かを諦める必要はない
  • 「できなかったら『ごめんなさい』と言えばいい」

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