子育てをしながら管理職に挑戦する…そんな「ママ管理職」は、もう特別な存在ではありません。リモートワークなどの新しい働き方も追い風となる中、どんな思いで働き、キャリアを描いているのでしょうか。仕事のやりがいや葛藤、子育てとの両立方法などについてのインタビューを通して、毎日バタバタ、悩みながら一歩一歩進むママ管理職のリアルな姿を紹介します。

今回はアパレル企業で課長を務める秋山亜希さんのストーリーを前編・後編でお届けします。前編では、家事と育児との両立や、メンバーとのコミュニケーションなどについて聞きました。※内容は2021年4月末の取材時点に基づきます。

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22人のメンバーを束ね、歳の差育児も

 「23区」「組曲」などのブランドを手掛けるオンワード樫山に勤める秋山亜希さん。2021年の3月から、同社オムニチャネルディビジョンの課長として、22人のメンバーを束ねている。担当する範囲はEC(ネット通販)、販促、VMD(店舗のディスプレーやレイアウト)、販売員教育を主軸とした戦略担当の4セクション。コロナ下の今は週2日在宅勤務、3日出社というペースだ。在宅日も出社日もそれぞれのセクションのメンバーと密にコミュニケーションを取り、さらに管理職参加の会議、全体会議など、日々ハードなスケジュールをこなしながら、11歳と4歳の2人の子どもを育てている。

秋山亜希さん(41歳)
オンワード樫山 第二カンパニー オンラインセールスDiv. 課長
※役職名は2021年7月時点

2002年にオンワード樫山に入社。百貨店の営業担当を経て、2010年に第1子を出産。1年間の育休を経て職場復帰後、14年に課長に昇進。17年に第2子を出産し、18年に職場復帰
2002年にオンワード樫山に入社。百貨店の営業担当を経て、2010年に第1子を出産。1年間の育休を経て職場復帰後、14年に課長に昇進。17年に第2子を出産し、18年に職場復帰

 新卒で入社して以来、同社一筋。独身時代は目の前の仕事に全力投球し、25歳で結婚してからもハイペースで仕事を続けてきた。第1子が保育園児の頃に課長に昇進し、その後第2子の産休・育休を取得。プライベートでは歳の差のあるきょうだいの育児も担うが、「夫が協力的なので、子育てで大変だという感覚はあまりない」と話す。

 保育園に子どもを送るのは秋山さんだが、お迎えは毎日夫が担当している。食事は秋山さんが作るが、洗濯は家族が寝静まった後に夫がやる。家事や育児はほぼ半分ずつ分担しているという。

 だが、子育てスタート当初は夫の帰宅が毎日23時すぎで、土日祝日も仕事で不在。第1子が3歳になるまでは秋山さんのワンオペ状態が続いていたという。秋山さん家族の中に、一体どのような変化があったのか。

次ページから読める内容

  • 1回きりの人生をさまざまな顔で生きられることは幸せ
  • 定例ミーティングで、メンバー間での「急な声がけ」を減らす
  • 育児を通して、人の価値観を受け入れることを学んだ

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