子育てをしながら管理職に挑戦する…そんな「ママ管理職」は、もう特別な存在ではありません。リモートワークなどの新しい働き方も追い風となる中、どんな思いで働き、キャリアを描いているのでしょうか。仕事のやりがいや葛藤、子育てとの両立方法などについてのインタビューを通して、毎日バタバタ、悩みながら一歩一歩進むママ管理職のリアルな姿を紹介します。

今回は、データマーケティング会社で部長を務める三枝香さんのストーリーを前編・後編でお届けします。後編では、リモートワークでのメンバーへのフォローやコミュニケーションの方法、ママ管理職として大切にしていることなどについて聞きました。

【前編】 アドテク部長ママ 棚卸しで見えた「手放す業務」
【後編】ママ管理職 肩書ない自分を大切にする時間が支えに ←今回はココ

得意分野を把握し、業務を適材適所に振り分けた

 39歳でメディア部の部長に昇進した直後に、第1子の妊娠が分かったマイクロアドの三枝香さん。復職後は、17時半に退社して子どもの保育園にお迎えに行くフルタイム勤務での両立生活を続けます。

 妊娠が分かった直後は、それまでプレーイングマネジャーとして走ってきた自分が、部長という大役と子育てとの両立ができるのかと不安を感じましたが、産休前に自分の業務を棚卸しし、手放せる仕事を明確にして、メンバーに任せるように動きました。以前から行っていた「1on1」面談などで、各メンバーが考えていること、得意・苦手分野などを把握していたので、得意分野を任せるなど業務を適材適所に振り分けたともいいます。

マイクロアド メディア部 部長の三枝 香さん(43歳)
マイクロアド メディア部 部長の三枝 香さん(43歳)
出社したある日のスケジュール
7:00~ 起床
8:30~ 夫と子どもの登園を見送る
9:00~ 出勤。メールチェック
10:00~ 売り上げ数値の確認
11:00~ 部下のクライアントのアポイントに同席
12:30~ ランチ
13:30~ 部下の進捗チェック
14:00~ 定例会議
16:00~ 1on1
17:30~ 退社
18:00~ 保育園に子どもをお迎え
19:00~ 夕食
20:00~ 子どもと一緒に入浴
24:00~ 就寝