二人の女の子のママであるタレントのSHELLYさん。コロナ禍で厳しい状況に置かれているシングルマザーを支援する「ひとりじゃないよプロジェクト」に賛同するなど、活動の幅を広げています。最終回は、選択的夫婦別姓や同性婚、コロナ禍で見えてきた家族の在り方などについて語ってもらいます。

「実は離婚したい」という人からの相談が急増

 こんにちは。SHELLYです。

 この連載でいろいろと語ってきましたが、最初から「世の中変えるぞ!」みたいな意識があったわけじゃないんです。ただ、自分の離婚について話しているうちに、いろいろ気になることが増えてきました。

 離婚の直後に出演したバラエティー番組では、単に離婚の経緯について説明しているだけでした。こうだったんですよ、と、事実を伝えていただけ。でもそのうちに、共同親権という考え方があると知り、「そうだよな、共同親権が認められていたらうちももっとスムーズだったよな」と考えるようになり、そこから世の中の問題点に気がつくようになりました。

 そして、離婚したいという人からの相談もめちゃくちゃ受けるようになりました。「離婚って?どうやったらできるの?」「どんな感じ?」とか。みんな、離婚という壁の向こう側にあるものが怖いんですね。それはシングルとしての生活だったり、「子どもがかわいそう」という世間からの目だったりします。

 日本はまだまだ、離婚したと言いづらい、シングルマザーだと言いづらい世の中。そういう雰囲気も変えていきたいから、自分から意識して発信するようにしています。

 そんな中で、今年2月から、YouTubeで配信の「結婚はこのままでいいのか!?TV」という番組に出演させてもらっています。出演のお話を頂いた当時、私は離婚を発表したばかりでした。この番組で、選択的夫婦別姓や同性婚について議論したことも、考えを深めるきっかけになりました。

テレビやYouTubeなどさまざまな場所で発信を続けるSHELLYさん
テレビやYouTubeなどさまざまな場所で発信を続けるSHELLYさん