二人の女の子のママであるタレントのSHELLYさん。3月には、エッセイストの小島慶子さんの呼びかけに応じて、コロナ禍で困難に直面するシングルマザーを支援する「ひとりじゃないよプロジェクト」に賛同。その理由とは何でしょうか。離婚して感じたことや、SHELLYさんが考える「家族のカタチ」について、聞いていきます。

 はじめまして、SHELLYです。4歳と2歳の娘を育てています。

 私は昨年11月に離婚して、シングルマザーになりました。離婚に至った事情はいろいろあってここでは割愛しますが、実際に離婚してみて初めて、シングルマザーの大変さに気づかされました。

 日々の家事はもちろん、子どもの保育園の入園手続きも、役所への書類提出も、生活のほぼすべてを全部一人でやらなくてはなりません。覚悟はしていたけれど、この大変さは想像以上でした。そして本当にあってよかったと思うのが、仕事です。ありがたいことに、たまたま仕事に恵まれていて、保育園に預けて働くことができます。子どもたちを食べさせられなくなる、という恐怖は、今のところ味わわなくてすんでいます。でも、これってシングルマザーの一握りかもしれません。

 シングルマザーの約半数は、「貧困」に直面しています。離婚する時点で、生きていくための経済力が母親側にもないと、今の日本の社会では、自分と子どもを守っていくことができないんです。

 例えば米国では、子どもの養育費として男性が給料の一定割合を支払うという目安があったり、給料から天引きされて支払われたりすることも少なくありません。公的な制度がシングルマザーを守ってくれるんです。

リモートで取材に応じてくれたSHELLYさん
リモートで取材に応じてくれたSHELLYさん