自分が少しでも貢献できるときに、やれることをやりたい

 頑張っても頑張っても、自分の努力ではどうしようもないことってあるじゃないですか。それなのに、本人の努力不足で片づけられてしまうのはどうなのかな、と。背景にあるのは、都合の悪いことや見たくない現実から多くの人が目を背けていることではないでしょうか。シングルマザーの苦境を伝えるニュースなどを見聞きすれば、「大変なんだね」とは思う。でも、それで声を上げようとか行動をしようということはあまりないんじゃないかと思います。

 このようななかで、先日小島慶子さんたちが、コロナ危機で困っているシングルマザーと子どもに支援を募る「ひとりじゃないよプロジェクト」を立ち上げました。このプロジェクトのホームページからは、生活支援、学習支援、安全な居場所の確保などの活動を行っている団体の情報を見ることができます。各団体のページでは寄付をすることもできます。

 今困っている人と同じような状況に、5年後、10年後に私が陥るかもしれない。自分が少しでも貢献できるときに、やれることをやろうと思い、私も賛同人の一人に加えていただきました。「自分たちには関係ない」ではなくて、みんなが困っている人に関心を持ち、手を差し伸べる。まだまだ続きそうなコロナ禍、そんな優しい社会になればいいなと思っています。

構成/平林理恵