NHK「ニュースウオッチ9」で気象キャスターを務め、2021年に放映された朝の連続テレビ小説「おかえりモネ」でも気象考証を担当した斉田季実治さん。プライベートでは男の子3人のパパでもあります。この連載では、防災士や危機管理士、星空案内人など、さまざまな顔を持つ斉田さんが、親目線で天気や防災、宇宙について語っていきます。

地域による天気や気候の違いに気づいた子ども時代が今の原点

 皆さん、初めまして。気象予報士の斉田季実治です。私は父が林野庁に勤めていたので転勤が多く、子どもの頃はしょっちゅう引っ越ししていました。幼児期を過ごした秋田県の上小阿仁(かみこあに)村は豪雪地帯で、冬は雪が1メートル以上も積もるところでした。東京に引っ越してきたら、冬は晴れていることが多く、天気がまったく違うことに驚いたものです。小学校高学年から高校生まで過ごした熊本には、台風が多く近づきました。

 そんなふうに、子ども時代を全国各地で暮らしたので、幼い頃から「同じ日本でも地域によって天気や気候が違う」という感覚がありました。よく木に登って空や雲を眺めていたので、その頃から気象に興味を持っていたのだと思います。

 その後、大学で海洋気象学を専攻して気象予報士の資格を取りました。北海道での報道記者、九州での気象キャスター経験を経て、2010年に東京のNHKの気象キャスターオーディションに合格。同年から東京で気象情報を担当しています。今出演している番組は平日の夜9時から10時ですが、NHKの気象コーナー全体の打ち合わせなどのため、午後1時過ぎには局に入ります。番組が終わって帰宅するのは11時ごろです。

 私には中学1年生、小学4年生と4歳の息子がいます。彼らは夜9時ごろには寝てしまうため、放送はあまり見たことがありません。長男は、私の番組を見てくれている友だちから「見ないの?」と聞かれるそうですが、「お天気のことなら直接聞いたほうが早い」と答えているそうです。

 子どもたちとは朝しか顔を合わせる機会がないので、朝ご飯は必ず一緒に食べるようにしています。そのとき、長男から「今日のお天気は? 傘はいる?」「折りたたみ傘でいい? 普通の傘がいい?」と聞かれることも多いです。そこで私が上空の空気の状況など、全体的なことから話そうとすると、「それはいいから、結論だけ教えて」と言われます。プロとしても、親としても、どうしてそういう結論になるかを説明したいところですが、思春期を迎えている息子にとっては、わずらわしいのかもしれませんね。

 4歳の三男は保育園に通っています。自転車で送っていくのが私の日課です。久しぶりに晴れた朝は自分で走っていきたがるので、私も保育園までの約900mの道を一緒に走っています。すっきりと晴れた日は少し遠回りをして坂を上り、富士山が見えるルートで保育園に向かうこともあります。雨の日は歩きたがらないので抱っこして登園します(最近はさすがに重いです)。雪の日に、たまたま学校が休みだった次男も一緒に来て、途中で雪だるまを作っていたら思いっきり遅刻したことも。道のりは毎日ほとんど変わらないのですが、天気次第で見えるものもあれば見えないものもあり、一日も同じ日はありません。

気象予報士の斉田季実治さん。3人の男の子を共働きで育てている
気象予報士の斉田季実治さん。3人の男の子を共働きで育てている

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  • 見方を知っていると、見つけやすい「ハロ」や「彩雲」
  • 夏の水遊びで虹のでき方を体感させる
  • 気象現象を基に天気の変化を予測するのも楽しい

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